E級日記

もんがぁ のE級的生活の記録です

山口 ミニ・ラ・ツゥール

2日続きのミニ・ラー。今日はqazさんと一緒にちょっと足を伸ばして山口に行って来ました。山口県というと私は岩国と周防大島くらいでしかラーメンを食べたことがなくて、ほとんど知識がありません。俄か勉強でとりあえず数軒の候補店をあげて出発しました。
まずは下松の牛骨ラーメン、その発祥の店といわれる「紅蘭」を訪れました。この店は創業50年、最近従来の店舗から新築移転したばかりだそうで、店内は広くてゆったりしています。11時の開店と同時に地元の客が集まってきました。中華そばを注文して待っていると、客のいない席にラーメンが一杯置かれます。何だろうと思っていると、この店の大女将でしょうか80才過ぎのお婆さんが席に座ってゆっくりと食べ始めました。こうやって毎日最初にラーメンの味を確認されているのでしょうね。出てきた牛骨ラーメンですが、スープは黄色がかった半濁、ゼラチン質も多そうで一口啜ると何ともいえない甘みを感じます。牛骨の髄の甘みと同時に醤油ダレの甘み、、もしかすると柳井の甘露醤油を使われているのかもしれませんね。麺は細めのストレートでシャッキリとした硬めの茹であげで中々旨いです。具はたっぷりのモヤシとチャーシュー、青ネギ。このモヤシは広島のものより細いのですが、モヤシ大好きの私には嬉しいです。このラーメン、全体的にとてもハイレベルです(広島で言えば、すずめ・陽気クラスか)。下松の牛骨ラーメン、これは地ラーメンとして十分吹聴する価値があるのではないでしょうか。
  
紅蘭 下松市本町1190 11:00-22:00 水休
次なる店は山口市郊外にある白河ラーメンの店「侍」です。ここはqazさんが特に関心をもって訪れました。この4月にオープンしたばかりの新店で、ご主人は白河ラーメンの超有名店「とら食堂」で修行され直系のお店として開店したらしいです。独特の青竹踏みの手打ち麺は加水率が高いのにぷっつりと噛み切れて小麦の味もちゃんと感じられます。鶏と豚の旨みがふんわりと広がる透明な醤油スープ、もちろん無化調です。過剰な旨みではなく穏やかなしみじみとした味ですね。この店は本当にクオリティが高いです。かなり不便な場所にあるのですが、1日かけて訪れるだけの価値がある店だと思います。
 
侍 山口市仁保中郷760-6 http://ramen-samurai.com/index.shtml
この時点でかなりお腹はいっぱいになりました。まだ胃の具合が本調子ではないqazさんはこれで打ち止めとのこと。その後は山口市内に移動して、古い町並みの区域で丁度開催されていた「アートフル山口」というイベントをぶらぶら見物しました。その会場からほど近くに山口のラーメン界の老舗である「江戸金」があります。この店は私一人で入店しました。店は古い家屋ですが店内は清潔でカウンター席ばかり15席くらいです。ここのラーメンはかなり濃い目のトンコツスープ、ほのかにニンニクの香りがします。麺はかなり太めのストレート麺。この太さにはちょっと意表をつかれましたが、モチモチとした食感がいいです。この味は現在の最新のトンコツラーメンにもひけをとりません。かなり昔からこういうトンコツ味を出しておられたのなら人気なのも分かりますね。
 
江戸金 山口市大市町1-21 11:00-20:00頃(品切れ次第閉店)火休
以上で本日は終了。本当は春来軒のバリそばも食べてみたかったのですが、もう入りません。やはり歳のせいでしょうか。しかし、今回調べてみると山口にはまだまだ色々と興味深いラーメン店があるようです。機会を改めて是非とも再訪したいと思います。