E級日記

もんがぁ のE級的生活の記録です

徳島・鳴門の旅

11月は私の誕生月、晴れの日が多いし気温も丁度良くて、1年のうちで私が一番好きな月です。毎年この時期に小旅行に行くのですが、今年は1泊2日で徳島へ行って来ました。

朝8時前に車で広島を出発、瀬戸大橋を渡って昼前には徳島へ到着しました。全行程が自動車道なので早いですね。天気が良くて瀬戸内海も綺麗で、気持ちよいドライブでした。鳴門公園に着いて、まずは展望台から鳴門海峡を望みます。

四国と淡路島を繋ぐ大鳴門橋、橋の下は言わずと知れた「鳴門の渦潮」です。

大鳴門橋の自動車道の下にある遊歩道「渦の道」、鳴門側から450m先にある展望室まで歩いて行けます。フェンスで囲われて風が吹き抜ける歩道を海面を覗き込みながら歩きます。

展望室は渦潮ができる場所の真上にあって、足元45m下に渦潮を見ることが出来ます。渦潮は一日中何時でも見られる訳ではなくて、6時間毎に発生する満潮と干潮の前後1時間半ぐらいとのこと。この時は丁度よい時間だったので、しっかりと渦を巻いていました。

渦潮の現れる時刻には観潮船が集まってきます。この日は大潮だったので特に渦が大きいとのことで、たくさんの観光客が乗っていましたね。

www.uzunomichi.jp


徳島といえば、やはりご当地グルメの「徳島ラーメン」。往路に自動車道を板谷ICで降りてちょっと回り道して、北島町にある「中華そば田村」を訪れました。

中華そば肉入り(小)+生卵を注文しました。これは、「徳島ラーメン」の基本的な枠組み(甘めの豚骨醤油スープ、濃い味付けで煮込んだ豚肉、生玉子)を維持しながら、スープ、麺、具の全てをグレードアップして、別次元のラーメンになっていますね。

特に濃厚でトロミのある豚骨スープは旨味たっぷりです。これは美味いわ、、

ここ数年の中で最も驚いて最も感動したラーメンでした。この店は新時代の「徳島ラーメン」という感じですね。

中華そば田村 徳島県板野郡北島町鯛浜大西108-1
tamura-men.com


今回の宿は、鳴門公園の近くにある「モアナコースト」というリゾートホテルです。

泊まったのは離れのメゾネットタイプの客室。1階にはリビング・半露天風呂(ジェットバス)・ミニキッチン・お手洗いがあります。

さらに2階はベッドルーム・デスク・洗面所・クローゼット・お手洗いという間取り。ゆったりしたスペースは贅沢ですが、階段の上り下りが結構面倒でしたね。

晩飯はホテルに併設されているイタリアレストラン「リストランテ フィッシュボーン」で頂きます。大きな窓に落ち着いた照明、サービスも行き届いて寛いで食事ができました。

この日のメニューは、スープ、前菜の盛り合わせ、フグと里芋のクロケッタ、パスタ、鳴門鯛のヴァポーレ、アワビのヴァポーレ、黒毛和牛のフィレ肉、ドルチェ、コーヒー。地元の食材を活かした和風のイタリアンという感じ、美味しく頂きました。

朝食は本館の屋内ガーデンテラス「シエスタ」で頂きます。焼きたてパン、スープ、ベーコン、オムレツ、フレッシュな野菜、ヨーグルトなど、充実した朝食でした。

リゾートホテル モアナコースト 徳島県鳴門市鳴門町土佐泊浦高砂186-16
moana.co.jp



旅行二日目は、今回の旅の主目的である「大塚国際美術館」へ。私は2回目(家内は4回目)なのですが、前回はこれほどの美術館とは露知らず、半日しか時間を取っていなかったので心残りがあったのです。今回は丸一日掛けて観て回りました。

大塚国際美術館 徳島県鳴門市鳴門町 鳴門公園内
o-museum.or.jp
この美術館は別名「偽物美術館」というあまり嬉しくない名前で呼ばれることがありますが、とんでもないです。「本物を超えた偽物」という言葉が当てはまるくらいで、陶板で再現された世界の名画は本当に見応えありますね。

まず入口から長いエスカレーターに乗って館内に入っていくと正面にあるのが、システィーナ礼拝堂です。もちろん本物はバチカンのサンピエトロ寺院の中にあるのですが、ここは実物と同じサイズで礼拝堂を再現し、ミケランジェロが描いた天井画も忠実に再現されています。

原寸大というコンセプトは全ての展示物に貫かれています。こちらはレオナルド・ダ・ヴィンチ作の「最後の晩餐」ですが、ミラノにあるサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ修道院の食堂に描かれたものを忠実に再現しているだけではなく、(この写真では見えませんが)同じ部屋の中に、修復前の状態と修復後の状態が向かい合わせに展示されています。

絵画を陶板(セラミック)に写す方法については美術館のホームページに詳しいのですが、サイズだけではなくて、油絵であれば絵の具の厚みなども忠実に再現されているのは凄いです。陶板なので展示物に触ることも出来て、写真撮影もOKというのは嬉しいですね。

教科書や美術書に出てくる超有名な絵画が一堂に揃っていますから、ここ一か所で世界中の美術館を回っているような感じです。

展示室「7つのヒマワリ」では、個人所有で普段は見ることが出来ない作品や、日本人が所蔵していたために第二次大戦中の空襲によって焼失した幻の作品など、ゴッホが描いた7つの「ヒマワリ」を一堂に鑑賞することができます。

世界で最も有名な?二人の女性、ダビンチの「モナリザ」、フェルメールの「青いターバンの少女」が一か所で見れるというのも素晴らしいです。

私が一番圧倒されたのはこの絵画「皇帝ナポレオン一世と皇妃ジョセフィーヌの戴冠」です(実物はルーヴル美術館蔵)。この作品は19世紀にナポレオン本人の依頼で描かれたもので、作者はルイ・ダヴィッドという宮廷画家です。この写真では大きさが分かりませんが、縦×横が6.2m×9.8mもあって、一つの展示室を占有しています。手前に描かれている人物はほぼ等身大なのですが、全ての人物の髪の毛1本ずつが見えるくらい細かく描き込まれています。この絵の前に立つと自分も戴冠式に同席しているような凄い臨場感なのです。

美術館は半地下5層の大きさで各フロアは時代やジャンル別に分かれているのですが、じっくり観て回ると、丸一日掛けても観尽くせないほどですね。


美術館の屋外にある「モネの大睡蓮」の展示です。周囲を池で囲ってあり、青い空と壁に描かれた睡蓮の絵が一体となって、美しい空間を作っています。

昼飯は、その「モネの池」を眺める場所にあるレストラン「カフェ・ド・ジヴェルニー」で頂きます。池の傍にテラス席があるのでそちらに座りました。

カフェといっても、このレストランの名物はこちら、”うずしお海鮮丼”(1,500円)、ヴィーナスカレー(1,100円)など。海鮮丼は日替わりの刺身・海の幸が山盛り。お汁もたくさんのワカメに鯛が入って美味しいです。美術館の中で、この値段でこの内容は素晴らしいですね。

tabelog.com


ほぼ一日かけて「大塚国際美術館」を観ましたが、それでもまだ時間が足りない感じでした。ここには機会があればまた訪れたいですね。まだ行ったことがないという人には、取りあえず一度は訪れて損はない所だと思います、お薦めです。