E級日記

もんがぁ のE級的生活の記録です

播州の旅 その2(福崎)

1泊2日の播州の旅、今回の泊りは姫路から少し奥に入った福崎町でした。

辻川山の展望台からの眺望です。一望すると日本全国どこにでもある山間の町といった感じですが、実はいろいろな歴史と文化がある町なのですよね。

福崎町のHPを拝見すると、「民俗学柳田國男 と もちむぎ麺のまち」とあるのですが、いやいや、それだけではないと思います。
www.town.fukusaki.hyogo.jp

福崎町辻川を通る「銀の馬車道」です。なんかメルヘンチックな名前ですが、これは明治初年に作られた日本初の産業道路なのです。生野銀山から姫路・飾磨港の間、約49kmを結んでおり、日本で初めて「舗装」という概念をもって作られた道路とのこと。 明治時代にはこの道を銀や物資を運ぶ馬車が行き交って、沿線は大いに賑わったとのことです。

銀の馬車道沿いに残る「旧辻川郵便局」です。往時のハイカラな町の雰囲気を感じますね。

こちらは福崎町立の「神崎郡歴史民俗資料館」です。この建物はかっては銀の馬車道沿いにあった「神崎郡役所」を移築したもので、現在は福崎町の歴史資料のほか、この地方で使われていた生活用具・農具などの民俗資料が展示されています。        

福崎町は民俗学者・柳田國男の生誕地です。この家は柳田國男の生家ですが、これも元々は銀の馬車道沿いにあったものを歴史民俗資料館脇のこちらに移築したとのことです。

柳田國男は自身の生家について、著書『故郷七十年』の中で「日本一小さい家」と記していますが、そんなことはなくて、当時の庶民の家としては立派な部類ではないでしょうか。

www.fukusakikankou.jp


柳田國男(1875 – 1962)は日本の民俗学を創始し確立した人物です。さらに全国各地に残された民話や伝承、妖怪や物の怪にまつわる言い伝えをまとめて、『遠野物語』『妖怪談義』など多くの著作を残しました。辻川山公園には柳田國男の『故郷七十年』に登場する駒ヶ岩の河童など、いろいろな妖怪オブジェが設置されています。

「妖怪小屋の逆さ天狗」は、1時間に4回決まった時間に不気味な音とともに逆さ吊りになって小屋から出てきます。また池の中に潜む「河童のガジロウ」も、1時間に4回姿を現します。今か今かと待ち構えて見ていると、結構面白いですね。

実はこの「河童のガジロウ」はJR福崎駅前にも現れます。この水槽に1時間に4回決まった時間に浮き上がってくるのですが、なんでも辻川山公園の池とこの水槽は秘密の地下トンネルで繋がっている(という想定)とか。中々に凝ったでオブジェですね。

福崎町は妖怪をテーマにして「町おこし」をされていて、町内には21基の「妖怪ベンチ」が点在しています。マップを頼りに21基のベンチを回るサイクリングも楽しそうですね。
座敷童子(もちむぎの館前)

油すまし(辻川山公園)

fukusakikankou.jp


福崎町の泊りは「播磨福崎 蔵書の館」でした。県指定重要有形文化財「旧大庄屋三木家住宅」を宿泊施設として改装されています。


客室は7室あって、全て間取りが異なります。私達が泊まったのは「内蔵」という部屋で元禄時代の築造。ここは文書などを収めていた蔵とのことです。柳田國男は少年時代に1年間三木家に預けられていたので、きっとこの蔵の中にある蔵書を読みふけったのでしょうね。

現在は綺麗にリノベーションされており、洗面所・風呂・トイレなど最新の設備が整えられていて、快適に泊ることが出来ました。

nipponia-fukusaki.jp


「播磨福崎 蔵書の館」は食事も素晴らしかったです。食堂はかっては酒蔵だった棟で、夕食はフレンチをベースにした和洋折衷の創作料理という感じでした。

この日のメニューは、ジビエのアリュメット、マグロと大葉のタルタル仕立て、柚子の香りを纏ったふろふき大根、鯛のエチュベ 野菜のブイヤベース、国産牛鞍下肉のレタス包み、鯛茶漬け 神河町産煎茶だし、パリ・ブレスト。お酒は最初は姫路の地ビール「姫路鳩屋麦酒」のペールエール、その後はお薦めの赤ワインを飲みました。地元の食材を活かして、どの皿も記憶に残る逸品でした。この料理を食べるためだけに訪れる価値がありますね。

朝食は和食でした。鉄鍋で炊いた福崎の名物”もち麦”入りのご飯、おこげが香ばしいです。地元の野菜中心のお惣菜も美味しかったです。

ここは本当に良い宿でした。宿泊せずに食事だけでも可能のようですが、やはりゆっくり泊まって料理とお酒を楽しみたいものです。ここにはまた来たいと思います。

播州の旅 その1(姫路)

最長10連休、長かったGWが終わりました。今年は天気もまずまず良かったし、観光地は凄い人出だったようですね。私は普段自由に休みが取れるので、連休期間は家で大人しくしておこうという感じです。世の中が平常モードの時の方が出歩きやすいですからね。ということで、GWが終わったのを見計らって姫路方面に旅して来ました。

まずは世界遺産「姫路城」を訪れました。GW中は大混雑だったそうですが、この日も観光客は多くて、内訳としてはインバウンドが6-7割といった感じでした。

真近に見上げる天守閣は威風堂々として優美、迫力があります。平成の大修理で屋根瓦を葺き替えた直後は、目地の白さで屋根全体が白塗りになったように見えましたが、数年経って落ち着いて、よい風合いになりましたね。

大手門から入って天守閣まで、いろいろな角度から城を眺めながら結構な距離を歩きます。城の遺構がこれだけ広範囲に残っている所は中々ありませんね。

天守閣は外観5重、内部は地上6階・地下1階の造りです。江戸時代初期に造営されて以来、修繕や補強などはされてますが、創建時の木組みがそのまま残っているのは貴重です。

姫路城は新幹線で通る時には車窓から遠望することができますが、実際に訪れるのは平成の大修理が終わってからは初めてです。やはりこの城は日本が誇るべき史跡だと思います。
www.city.himeji.lg.jp


姫路で昼飯ですが、さて何にしようかと思案して、お好み焼き店「喃風」を訪ねました。この店は姫路名物”どろ焼き”発祥の店とのこと。姫路駅前にある本店は夜営業のみだったので、その近くにある「喃風どろ焼酒場」へ。

”どろ焼き”はとろりとした生地で、”お好み焼き”と”もんじゃ焼き”の中間のような感じ。スプーンですくって、明石焼きのように和風だしに浸けて食べます。これは”すじこん入り”ですが、これ以外にも豚肉、エビ、イカ、チーズ、明太子、餅など、いろんな具材が選べてバリエーションが楽しめますね。

こちらの”姫路焼き”は生地に牛スジ肉の出汁を混ぜてあり、通常の関西風お好み焼きより柔らかめです。この”極み豚玉”はふわとろの玉子が良いですね。

以前、「お好み焼き 森下」という店で”ぐじゃ焼き”というものを食べたことがあるのですが、これはもっと生地がゆるくて、ほぼ”もんじゃ焼き”といった感じでした。姫路の粉もん文化は、「生地ゆるめ」がキーワードでしょうか。

もう一品、姫路のご当地グルメといえば”姫路おでん”です。車で移動しているので飲めないけれど、せっかくなので注文してみました。”姫路おでん”は生姜醤油をかけて食べるのが特徴です。 おでんそのものは一般的なものと同じで、昆布だしに醤油やみりんで味付けしたもの。おでんを小皿に取って上から生姜醤油をかける、または、生姜醤油を小皿に入れて浸けて食べるとのこと。生姜の風味がきいていて、中々美味しいです。

”どろ焼き”に”姫路おでん”、これはビールが飲みたくなりますね。今回はダメでしたが、次は姫路市内に泊まって飲み歩きたいものです。

喃風どろ焼酒場 姫路駅前店 姫路市東駅前町55
nanpuu.co.jp


1泊2日の播州の旅、泊りは姫路から少し奥に入った福崎町でした(播州の旅 その2)。

二日目は朝のうち福崎町を散策して、帰り道にこちらに立ち寄りました。近づくと小山の上に巨大なヨーロッパ風の城が現れます。姫路にあるもう一つの城、これはいったい何?

ここは姫路市の郊外にある「太陽公園」という施設で、地元の社会福祉法人が運営しているそうです。この「白鳥城」はドイツのノイシュバンシュタイン城をモチーフにしたとのこと。内部は近代的なビルで、ARを使ったトリックアートなどが楽しめます。私達も年甲斐もなく恐竜に襲われるトリックアートで写真を撮りました。


太陽公園は白鳥城のある「城のエリア」と、世界の石造りの文化財を見ながら散策する「石のエリア」に分かれています。「石のエリア」には、凱旋門、モアイ像、兵馬俑、万里の長城、ピラミッドなど世界の有名な文化遺跡のレプリカが並んでいて、思わず「ここは何処?」と聞きたくなるようなシュールな場所でしたね。

凱旋門(フランス・パリ) 凱旋門が森の中?

モアイ像(イースター島)、太陽の門(ボリビア) いろんな国の遺跡が隣り合ってます。

兵馬俑坑(中国陝西省西安)

この兵馬俑は圧巻です、けっこうリアルに再現されています。

万里長城登城門(中国・不明)

天安門(中国北京) 天安門の後ろに山が見えるのは妙ですね。

双塔寺(中国山西省太原) 行ったことないのでよく分からないです。

ピラミッド、スフィンクス(エジプト) かなり小さめのピラミッドです。

何故このような施設を作ったのか?、、太陽公園のHPによると、この社会福祉法人の創立者が「海外旅行が難しい障害者に世界を見せたい」という思いから、この公園を作ったのだとか。さすがに考えることが大きいですね。
www.taiyo-park.com