E級日記

もんがぁ のE級的生活の記録です

山陰 お城巡りの旅

ゴールデンウィークを挟んで家内はアメリカ在住の娘の所に行っています。連休中ずっと一人で家にいるのも冴えないし、さてどうしよう。私はお城巡りが趣味で、中国地方の主な城もほぼ回り尽くしていますが、鳥取城はまだ行ったことがありません。ならばと思い立って、1泊2日で山陰の城巡りをしてきました。

初日は鳥取城です。戦国時代には織田と毛利の戦いの最前線として。羽柴秀吉の兵糧攻めで名高い城ですね。世に「三木の干殺し、鳥取の渇え殺し」と称される戦いですが、その当時は土塁と柵、空堀で囲われた城であったようです。

鳥取城は江戸時代には因州池田家の居城となり、大きく改修されています。城山の麓の大きな石垣は織豊期~江戸期に築造された遺構になります。

天球丸の巻石垣は面白い形。この箇所は背後の石垣の崩落を止めるための補修として、江戸時代の後期に築かれたものだそうです。

城跡の前は鳥取県庁や裁判所など、官公庁の庁舎が建ち並ぶエリアですね。

久松山(標高250m)の山頂にある本丸跡まで歩いて登りました。この日はよく晴れて陽射しがつよく、結構な標高差があるので汗だくになりました。

本丸跡からの眺望は、鳥取市街~日本海・鳥取砂丘まで見渡せる絶景でした。


www.torican.jp

鳥取市の泊りは繫華街にあるシティホテル。城山登りで汗をかいたので、ホテルで風呂に入ってから、まだ明るさの残る街を散策しました。鳥取の街はどこからでもお城の本丸が見えるのですね。広島のように人が多くないので落ち着きます。

晩飯はこちら、弥生町にある「味暦 あんべ」へ。落ち着いた雰囲気の居酒屋で、美味しいものが出てきそうな雰囲気を感じますね。

冬場はカニが主役になりますが、残念ながら5月のいまは松葉ガニは望むべくもなく。しかし、日本海の海の幸は他にも色々あります。

食べたのは”シロイカの生ウニのせ”、”ノドグロの焼物”など。瀬戸内の魚も美味いけれど、山陰の魚も美味いですね。シロイカもノドグロも鮮度が違います、大満足でした。


味暦あんべ 鳥取市弥生町175-2
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山陰旅行二日目、次に訪れたのは米子城です。織豊期に中村一忠により近世城郭として築造され、江戸期は鳥取藩の支城として存続しました。

ゴールデンウィーク期間は地元のボランティアの方々が観光案内をされていました。「米子城 武者隊」も登場して訪れた人を楽しませてくれます。

現在の城跡は織豊期以降に複数の大名によって段階的に整備されたもの。麓の二の丸と三の丸、山頂の本丸跡には雄大な石垣が残っていて、想像していた以上に大きな城ですね。

標高90mの湊山に築かれた本丸に登りました。ここからは広く米子市街地が見渡せて、その背後には伯耆大山の威容が迫っています。素晴らしい眺望ですね。

北の方を見ると、中海から弓ヶ浜、遠く島根半島まで大パノラマが楽しめます。

連休中ということもあって城跡公園には沢山の観光客が訪れていました。私は米子城がこんなに大規模だとは知らなかったので、今回訪れることができて良かったです。
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旅の最後は島根県安来市広瀬町にある「月山富田城」へ、ここは戦国期に毛利と覇権を争った尼子氏の本拠城です。ここでもゴールデンウィーク期間は麓にある道の駅で各種の催し物が開かれているようでした。道の駅の駐車場に車を置いてお城へ登ります。

月山富田城は標高190mの月山を中心に飯梨川に面した丘陵上に多数の曲輪・堀切・柵などの防御施設を配した広大な山城です。まずは千畳平を経由して太鼓壇へ。ここにあるのは山中鹿介の銅像です。毛利に滅ぼされた尼子再興のために、月に向かって「我に七難八苦を与えたまえ」と願ったという尼子氏の忠臣ですね。

花ノ壇から本丸のある月山山頂部を望みます。本丸周辺の立木が伐採されて、山頂部の曲輪の様子がよく見えるようになりましたね。

この城を訪れるのは二度目ですが、前回より随分と城跡の整備が進みましたね。特に山中御殿平から本丸への階段道が整備されたのは嬉しいです。ここからは汗だくで山登りです。

山頂に着いてほっと一息、汗をぬぐいます。本丸からは麓を流れる飯梨川、広瀬町の街並み、遠く安来市街、中海の方まで見渡せて、最高の眺望でした。

月山富田城は戦国時代を代表する大規模な山城として存在感があります。お城好きな人であれば一度は訪れてほしい場所ですね。
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今回の旅ではラーメンも2軒食べました。山陰にも美味しいラーメン店が沢山ありますね。

一軒目は鳥取牛骨ラーメンの老舗「香味徳」を訪れました。現在は東京、ホノルルにも支店がありますが、ここが本店です。国道9号線に面した大きな店舗で、メニューはラーメン以外にも中華・洋食・丼物など色々あって、ラーメン店というより大衆食堂といった感じですが、やはり一番人気はラーメンですね。

牛骨ラーメンは澄んだスープに油が少し浮いています。具はチャーシュー、ナルト、細いメンマ、モヤシ、ネギ。麺は細ストレートです。旨味が濃い分けではありませんが、牛骨由来なのか少し甘みのあるスープ。シンプルで美味いラーメンでした。

香味徳 赤崎本店 鳥取県東伯郡琴浦町赤碕1979
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二軒目は、以前から行きたかった「米子丿貫(へちかん)」。横浜に本店がある煮干ラーメンの超有名店「丿貫」の直営店とのことです。

”純煮干中華蕎麦”+肉増し(1,250円)です。煮干を売りにしている店も多いですが、こんなに煮干を生かしたスープは初めてかも。ザクっとした細麺もスープに合ってますね。チャーシューはスープで泳がして、しゃぶしゃぶのようにして食べます。いや~美味いわ。

これは横浜にある本店の方にも是非行ってみたいですね。

米子丿貫 鳥取県米子市米原5-1-37
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私は日本各地の史跡(城跡、古戦場、遺跡など)を巡りながら、その地のローカルフードを食べ歩く旅というのが一番好きです。今回の山陰旅行はそういう旅ができました。久々の一人旅でしたが楽しかったです。