E級日記

もんがぁ のE級的生活の記録です

手打ちうどん山田屋

二軒目は踵を返して、岩国にある手打ちうどんの店「山田屋」です。情報通のqazさんによると、こちらは元々陶芸の窯元で、ご主人は徳山にある「くうかい」でうどん打ちを習ったとのこと。岩国市といっても岩国ICの辺りから更に山の方に入った、かなり分かりにくい場所にあります。


ナビを頼りに着いてみると、「吉香窯」という岩國焼の窯元でした。最近は焼き物のほうは主に息子さんがされていて、ご主人はうどんに力を入れておられるとか。従来の焼き物店の前にうどんの店舗を建て増しておられます。店の入口の横にはガラス張りの打ち場があり、調理場も広くとってありますね。客席はカウンターのみ6席ほどですが、奥の焼き物店の方にも席があるみたいでした。

席に座って品書きを見ていると、ご主人の方から話しかけてこられて、「今は混んでないので、一玉を釜玉とぶっかけに分けて出してあげよう」とのこと。うどんはもちろん生麺を注文の都度茹で始めますので10分以上かかります。しばらく待っていると、女将さんが「天ぷらの小さいのを付けてあげようか?迷惑でなければ」とのこと。喜んでお願いしました。
釜玉とぶっかけとサービスの天ぷらが目の前に並びました。うどんは細めで、コシが強いタイプではなく滑らかで優しい食感ですね。釜玉うどんは玉子とかけ醤油が良いせいか、濃厚な味で美味しかったです。ぶっかけはさっぱりとして良いですね。ただ、二つとも天かすの量がちょっと多い感じでした、特に釜玉には天かすは要らないかもしれません。サービスで付けて頂いた天ぷらは、ミョウガ、カボチャ、ちくわ、タマネギ。カリッと揚がっていて美味しかったです。


これだけサービスして頂いて、料金はうどん単品の600円だけです。恐縮しましたが、これは嬉しいですね。ご主人はとても気さくな方で、まさに人生を楽しんでおられるご様子。「一日40玉だけだから、儲けなんか最初から考えてないよ。皆に喜んでもらえばいいんだ」と仰っていました。場所はちょっと不便ですが、ここはお薦めの店ですね。
山田屋 山口県岩国市阿品260-1  吉香窯 http://www.kikkougama.jp/