E級日記

もんがぁ のE級的生活の記録です

伊勢・志摩の旅

旅行三日目、今日は伊勢方面に移動します。
朝の名古屋駅、今日は連休の隙間の平日なので、通勤の人達でごった返していました。名古屋駅周辺はいま再開発が進んでいるようで、工事中の高層ビルが立ち並んでいます。

朝8:00ということで、地下街でも開いている店は喫茶店くらい。朝食はこちらの店でモーニングを食べることにしました。星乃珈琲店は広島にはないですが、全国的に展開してるチェーン店みたいですね。

コーヒーは一杯ごとにドリップして淹れるとのこと。確かに注文してから出てくるまで、結構時間が掛かります。家内はこの店の名物"スフレパンケーキ"が食べたかったみたいですが、残念ながら早朝時間にはやっていなかったので、家内はフレンチモーニング(600円)、私はサラダモーニング(500円)にしました。フレンチトーストには生クリームがたっぷりのって蜂蜜添え、角切りパンの入ったサラダはお洒落だなあ。コーヒーも熱々で美味しいです。さすがに都会というか、名古屋の喫茶店は本当に優れモノですねえ。

星乃珈琲 名古屋ユニモール店 名古屋市中村区名駅4-5-26 


近鉄特急は全席指定、座席も窓も広くてゆったりしていて快適ですねえ。

名古屋駅を9時過ぎに出て、10時半には伊勢神宮の玄関口の近鉄宇治山田駅に着きました。いまから何十年か前(笑)に来た時には、駅前はもっと雑然としていたと思うのですが、随分と綺麗になりましたね。


■伊勢うどん
伊勢神宮に参拝する前に、まずは腹ごしらえ。宇治山田駅の近くにあるこちらの店に来ました。
"伊勢うどん"というのは、お伊勢参りに来る大勢の人に食べさすため、大鍋で太いうどんを煮続けて、釜揚げうどんにたまり醤油の黒く濃厚な汁を掛けて次々に振る舞っていたのが起源とのこと。伊勢市内には、いまでもこのスタイルのうどんを出す店があります。私はかなり昔に伊勢出身の人に聞いたのですが、いわゆる"伊勢うどん"は、地元では"すうどん"と言っていたそうです。"伊勢うどん"という呼び方は、広島のお好み焼きを"広島焼き"と言われるのと同じような感じなのではないかな。

こちらは地元の人が利用するうどん店ですが、"伊勢うどん"の他に普通のうどんもあります。地元の人は普通のうどんも好きみたいで、どちらも食べているようですね。

もちろん、私は"伊勢うどん"の方を注文しました。極太のうどんに真っ黒な汁、具はネギだけです。これこれ!これですよ、私達が抱く"美味いうどん"の既成概念を根こそぎ覆すようなルックスですね。

ぶっというどんに、たまり醤油の甘い汁をよく絡めて頂きます。このうどん、コシは全くというほどなくて、ふわふわした食感なのですが、この甘い汁には何故か合いますねえ。う〜ん不思議だけど美味いなあ。やはり歴史があるというか、良いものは残るということなのでしょう。これも、うどんのひとつの形ですねえ。

ちとせ 三重県伊勢市岩渕1-15-11

伊勢神宮に参拝するのは二度目ですが、以前の記憶は既に曖昧、、まあ半分は初めてのようなものですね。今回は時間をとって、外宮と内宮の両方を回ります。ちょうど新緑の季節、緑に囲まれた参道を歩くのは気持ちが良いです。

平成25年に式年遷宮があったばかりなので、まだ社殿の白木が新しいですね。

20年ごとに社殿を建て直すというこの式年遷宮。私は神社の領域の中を転々と移るのだと思っていたのですが、実は隣合った二つの敷地を行ったり来たりするのだそうです。何のために?という疑問が当然ながら湧いてきますが、白木の建物の耐用年数がそのくらいということと、宮大工の技術を伝えていくため(昔は20年くらいで一世代替わる)という意味があったみたいですね。

その後、バスに乗って内宮へ移動しました。宇治橋を渡って、いざ内宮へ。歩いていると所々で前回来た時の記憶が蘇ります。この風景!そういえば見たことあるなあという感じ。しかし前回は天気がよくなかったのかな?、こんなに明るい風景ではなかったように思います。

今日は平日なので参拝客はそれほど多くないです。内宮もお参りして、一息つきました。今回は二度目の伊勢神宮ですが、これで大体のところが分かったかな。長年の懸案の一つがクリア出来ました。


内宮の参道に連なる「おはらい町・おかげ横丁」、参拝客を癒す食べ物屋や土産物店が軒を並べています。今はお伊勢参りで一番の観光スポットですね。

伊勢の伝統的な切妻屋根の建物が並ぶ通りは風情があって、店を覗きながら歩くのは楽しいです。

おはらい町の真ん中にある「赤福本店」、明治時代に建てられた130年の歴史のある建物です。ここはいつもお客さんでごった返していますね。

店内では赤福餅が手作業で次々と作られています。ヘラで掻いたような独特な餡子の波目は、人の指で付けるのですね。よどみなく次々と餅が出来上がっていく様は、本当に手練れの技です。

作りたての赤福餅が3個、ほうじ茶が付いて280円です。畳敷きの座敷と五十鈴川に面した縁側の席があって、座ってゆっくりと頂きます。歩き回って疲れた体に、赤福餅の甘さは嬉しいです。昔からお伊勢参りの人にとっては、この餅の美味さは格別だったのでしょうね。