E級日記

もんがぁ のE級的生活の記録です

上海の旅

今回の中国旅行、3-4日目は上海です。
上海を訪れるのは16-7年ぶりになりますが、当時と比べても随分と近代化しているのに驚きました。ただ、天気はずっと曇天・小雨模様でした、、それがちょっと残念。夕暮れ時に、外灘から眺める高層ビル街も霧の中です。

この場所に立つと、黄浦江を挟んで対岸に上海の新しい高層ビル街を望み、此岸には旧租界のクラシックな建物が立ち並んでいます。上海の昔と今、一度に両方を見ることが出来る上海第一の観光スポットですね。

浦東新区の超高層ビル街です。まさに近未来を思わせる街並み、中国経済発展のシンボルのような場所です。

こちらは上海環球金融中心ビル、日本の森ビルが施主ということで日本人にも馴染みが深いですね。高さは492m、上を見上げると首が痛いです。生憎の天気で上部は雲に隠れていますが、せっかくなので展望台に登ってみました。万博のパビリオンのような展示スペースを通ってから高速エレベータに乗ります。展望台の高さは474mでこれは世界一とのことですが、この高さが今日は災いして展望台は完全に雲の中です。周囲は真っ白で何も見えず、晴れていたら上海が一望できる素晴らしい景色が見えるとのことですが(とほほ)、、今回の旅行の中で一番残念だったのはここでしたね。


旅行中はずっとZさんの車に乗せてもらって移動していたのですが、中国も随分と車社会になったものだなあと感じました。ベンツやアウディなどの高級車は日本より多い感じがしますね。日本車もたくさん走っています。そしてもうひとつ感じたのは、中国人の運転の荒っぽさ。ウインカーを出さずに追越し・車線変更は当り前だし、右折左折の時には思いがけぬ位置へ割り込んできます。中国では車は右側通行で、右折は信号に関係なく何時でもOKというルールです。そのあたりが慣れないと戸惑います。歩行者も負けてはおらず、信号無視などはお手のもので、6車線くらいある交通量の多い道路でも信号のないところを平気で横断してきます。いやはや何とも、、Zさんも中国で車を運転するのは疲れると言っていました(笑)。
せっかくなので上海のスーパーを見学しました。私は旅行に行くと市場やスーパーを覗くのが大好きなのです。その地の食料事情というか、地元の人達がどのようなものを食べているのか分かって面白いです。

上海のスーパーはさすがに物が豊富です。一見したところ日本のスーパーと変わりませんが、よく見るとやはり違いはありますね。特に肉売り場は変わっていて、鶏は丸ごと、豚はあらゆる部位を大きなブロックで売っています。魚の種類、野菜の種類も日本とは微妙に違いますね。いや〜面白いなあ。しかし中国の食料事情は今や日本と同じというか、むしろ日本のスーパーに中国からの輸入品がたくさん並んでいるわけですから、これは当り前でしょうか。


上海で美味しいものといえば上海蟹が思い浮かびますが、これは10-12月の間がシーズンとのこと。ZさんとIくんが随分と探してくれて、一軒だけ上海蟹があるレストランを見つけてくれたのですが、季節外れなのでかなり高価です。今回は止めておきました。せっかく探してくれたのに申し訳ない。
そういうことで、今回上海で食べたもので一番良かったは小籠包でした。小籠包も上海の名物です。こちらの店もIくんが携帯でネット検索して探してくれた、地元の人に人気のある店なのだそうです。小籠包や餃子の他に普通の料理もあるようで、たくさんの客で賑わっていました。

こちらの小籠包、普通のやつは蒸籠1段が5元(70円)、蟹入りは6元(84円)です。これは安いなあ、、他にも焼き餃子や水餃子を頼みましたが、どれも安いですね。

包子を摘むと、ふるふると中にスープが入っているのが分かります。噛むとスープが迸って、熱っつ!。この熱さも味のうちでしょうか。いや〜これは旨いです。更に値段も味のうちというところで、こういう店が近所にある上海の人が羨ましいです。

小籠包が熱いので水が欲しいと言うと、Zさんが困惑気味。日本では食堂に入れば、黙っていても水やお茶が出てきますが、中国では高級店以外は水は出ないようです。一般に中国の水道水は飲用にはならなくて、Zさんも車にミネラルウォータをたくさん積んでいました。I君が店の人に頼んでお湯を貰ってくれたのですが、これは申し訳なかったです。こういうちょっとした常識がないと旅ではトラブルの元ですね。反省反省、、


旅行の最終日に訪ねたのがこちら、外国人旅行者御用達の上海の観光スポット「豫園商城」です。中心にある豫園は明代の庭園ですが、その周辺に土産物店や食堂が建ち並んで一大観光地になっています。

こちらは豫園商城内にある道教のお寺「城隍廟」です。道教は中国の民間信仰を集大成したようなものですが、現世御利益を求める気持ちはどこの国でも同じとみえて、結構な参拝者がありますね。

こちらは九曲橋です。この先に豫園という庭園がるのですが、時間の関係でパスしました。Iくんが教えてくれたのですが、中国では妖怪・魔物は真直ぐにしか歩けないと言われていて、魔が入らないように、このように橋をつづら折れにするそうです。こういう橋は蘇州の拙政園にもありましたね。

さて旅行最後の食事は豫園商城の中のファーストフード店、、とは言ってもメニューは中国式です。何にしようかと考えたのですが、この旅で麺類を全く食べていないことに気が付いて、麺を食べることにしました。

ふと、ある客が食べている麺が目に留まりました。上に載っているのは鴨か鶏?モツの煮込みのようにも見えます。とにかく美味しそうだな〜これにしようということで、私とWさんは迷わずこれに決めました。食べてみると、、うん?これは肉ではなくて植物性の素材だ!多分、麩か油揚げのようなものだと分かりました。それ以上に驚いたのはスープに全く味が付いてないこと。どういうこと?塩くらい入れてよ。自分で味を付けるのかなと思って、テーブルの上や料理を受け取るカウンター辺りを見渡しますが、それらしい調味料は置いてありません。Zさんに「これ味ついてないよ」と言うと、「それ美味しくないよ」とのこと。このあたりはZさんも中国人ですね(笑)。それならそうと教えてくれればよいのですが、注文はあくまで自己責任ということでしょう、一本取られました。それにしても、他の客はこの麺を全く普通の顔で食べていますが、どう思っているのでしょうね。


4日間の中国旅行が終わりました。私は二度目の中国でしたが、この間の中国の発展は素晴らしいですね。何より中国の人達がもつ凄いパワーを感じました。GDPで既に日本を抜いたということも実感できました。21世紀は中国が世界をリードするの時代になるのかな、、日本と中国はこれからも上手くやっていけると思うし、更に交流を深めていく必要がありますね。
今回、わがままな日本人観光客(私達です)に付き合ってくれたZさんとIくんには感謝感謝です。また再会できる日を楽しみに、日本にも是非また遊びに来て欲しいものです。本当に楽しかった、ありがとうございます。