E級日記

もんがぁ のE級的生活の記録です

岡山ローカルぐるめ

梅雨が明けた途端に真夏がやってきた感じですね、、今日は日帰りで岡山市に行ってきました。
まずはお約束のお城見物です。岡山城には以前一度来たことがあるのですが、その時はあまり時間がなくてさっとしか見れなかったので、改めてじっくりと見て回りました。この城も広島城と同じで、戦災で焼けた天守閣を外観そのままに鉄筋コンクリートで再建したものです。しかし石垣は思った以上によく残っているし、いろいろと歩き回ったので城の縄張りも大体分かりました。旭川の河畔から望む岡山城は美しいですね。

その後は岡山の繁華街、表町商店街の辺りを歩きました。広島にもある天満屋は岡山が本店、隣にバスステーションもあって、この周辺が岡山の中心街というところですね。商店街には七夕飾りがしてあって賑やかでした。

今回は岡山のローカルグルメを食べる旅なのですが、実は岡山はフルーツパフェの街なのだそうです。確かに街を歩いていると、ショーケースにパフェが並んでいる店が目につきます。しかし随分と種類がありますね。店ごとに色々と新しいパフェを開発して競っているのでしょうか。面白そうですがこれは私の守備範囲外、眺めるだけにしておきます(笑)。


■デミカツ丼+中華そば
岡山のローカルフードといえば、まずはデミカツ丼ですね。「味司野村」が老舗ですが、ここには前に行ったことがあるので、今回はもう一つの有名店「やまと」にしました。この店は表町商店街に並行する小道「オランダ通り」に面してあります。この通の名前は、シーボルトの娘であるオランダお稲が一時期寄宿していた石井宗謙の家があったことに由来するらしいです。店に着くと、開店直後の時間にも関わらず、既に待ち行列が出来ていました。外観は喫茶店のような感じですが、店内に入るとまさに庶民的な洋食の店といった雰囲気ですね。

年配の女性スタッフが色々と客に目配りしながら立ち働いています。メニューを見ると麺類系と洋食系の両方があるのですが、客の大半は中華そばかカツ丼を注文していますね。私はカツ丼・小(500円)と中華そば・小(500円)を注文しました。
まず、カツ丼・小が出て来ました。一見して、このドミソースはもしかしたら?と思ったのですが、食べてみるとまさにそうでした。広島の人なら分かると思いますが、まさにこれは"ますゐソース"ですね。"ますゐソース"に酢と醤油を少し垂らしたらこうなるかな、、という味です(笑)。決して貶しているのではなくて、これは旨いですよ。

続いて中華そば・小が登場。店の人が注文を通す時に"半ラーメン"と言っておられましたが、丼とスープは普通で麺だけが半分になっているようです。麺は広島と同じストレート細麺、スープはトンコツと鰹節、昆布等のダシだと思います。全体的な印象としては広島の中華そばに似ていますが、特に鰹ダシが立っていて旨いです。デミカツ丼と中華そばを一緒に食べるのは不思議な感じがしますが、これが結構違和感なくて良かったです。

客のほとんどは中華そば+カツ丼で、どちらかを普通サイズにしてもう一方を小にする組み合わせです。一回の食事にするならそれが丁度良い量かもしれません。店を出ると外にはこの暑さにも関わらず引き続き多くの待ち客が、、本当に岡山の人達に愛されている店なのですね。
やまと 岡山市表町1-9-7 


■えびめし
岡山のローカルフード、もうひとつは"えびめし"です。岡山市周辺の喫茶店、洋食屋などでは以前から出されていたメニューですが、最近岡山駅の駅弁にもなって、俄かに認知度が上がってきたように思います。"えびめし"の由来については、元祖は東京渋谷のカレー店「いんでいら」であることがはっきりしています。そこで働いていた出井さんという人が、暖簾分けの形で許可を得て郷里の岡山で店を開いて提供したところ、それが人気となって岡山地域で独自に広まっていったとのことです。その出井さんは現在「株式会社いんでいら」という会社を興して「えびめしや」という店を展開しておられます。それとは別に、岡山市内にはその名もずばり「いんでいら」という名前の店もあるのですが、これはどういうことなんでしょう?元祖の渋谷「いんでいら」のHPを見るとライセンス契約店を募集しているので、こちらは渋谷「いんでいら」の系列店ということになるのかな?う〜んよく分からないです。
どこに行こうかと迷ったのですが、「えびめしや」はなんとなくファミレスっぽい雰囲気だったので、個人経営っぽい店ということで「いんでいら倉田」という店に行くことにしました。大きな県道に面して1階が駐車場で2階が店舗、一見すると喫茶店のような雰囲気です。ご主人はかなり年配の男性で、私が入った時は店内はご主人一人でした。

メニューには"えびめし"の他に洋食系のものがあって、えびめしにハンバーグ、エビフライ、コロッケ等を組み合せたセットメニューもあります。私は単品の"えびめし"(630円)を注文しました。"えびめし"は基本的にはピラフの一種ですが、具に海老が入っていて独特のソースが使われています。このソースはドミグラスソース、ケチャップ、カラメルなどをベースにしているそうですが、さらに店ごとに様々な香辛料・調味料を隠し味を加えて独自性を出しておられるようですね。出てきた"えびめし"ですが、黒褐色の独特な色合いですね。具は剥きエビとタマネギだけかな。この店は定番の錦糸玉子はのっていなくて、その代わりに付け合せとしてキャベツの酢漬けが添えられています。一口食べると、、う〜んこれはなんとも。甘酸っぱくてスパイシーな味です。カレーの風味もあるしカラメルの風味もある。ウスターソースの味もあるし、もしかして隠し味にコーラ(またはコーヒー)が入っているような感じもする、、なんだかよく分からないけれど、これは旨いです(笑)。エビがプリプリ、タマネギがシャキシャキして、この食感もまた良いです。付け合せのキャベツの酢漬けがよい箸休めになりますね。

いや〜"えびめし"、美味しいですね。このところ日本全国B級グルメが大ブームですが、これもそのひとつとして名乗り出る資格は十分ありそうです。岡山県には「日生・かきおこ」「津山・ホルモンうどん」「蒜山焼きそば」など、名立たるB級グルメがありますが、この"えびめし"もかなりいけるのではないかな。
いんでいら倉田 岡山市倉田522

今回の岡山ローカルグルメの旅では、"デミカツ丼"と"えびめし"を食べたのですが、どちらも美味しくて大満足です。こちら方面には、また折をみつけて来たいですね。