昨日、qazさんからメールがあって、「明日は一日空いたのでどこか行きませんか？」とのお誘いです。「いいですね、どこにしましょうか？」と返すと、「ここはどうでしょう？」との返信。行き先を見ると福岡県行橋市。へっ？九州まで行くの？、、いつもこういう感じでいきなし決まるラ・ツアーです。
朝8時に集合してqazさんの車で出発です。今回の第一のターゲットである「金田家」のある行橋市は福岡県の東部にあって、近年は北九州市のベットタウン的な町だそうです。広島から1000円高速利用で約3時間で到着する予定です。出発前にqazさんが九州在住のぬかちゃんにメールしたとのことですが、ぬかちゃんの住む町は行橋からはかなり離れているので多分無理だろうと思っていたところ、山陽道を移動中にぬかちゃんから連絡があって「行きます」とのこと。いや〜わざわざ呼び出してしまって申し訳ないけれど、これは嬉しいですね。私たちは予定通り11:00頃に行橋市役所の前にある「金田家」に到着しました。ところが、ぬかちゃんの方は道が混んでいてあと30分程かかるとのこと。「お先にどうぞ」ということだったので、そうすることにしました。
ここはぬかちゃんも北九州一では、と評価している店です。開業してからまだ1年余だそうですが既にかなりの人気店で、この日も11時の開店時には店の前に5人ほどの待ち客がいました。私達も先頭グループに続いて入店、店内は明るくて厨房も清潔な感じです。見回すと壁には「当店では鹿児島県産黒毛豚の豚骨のみを使用しております」という貼り紙があって、その横にはちゃんと生産者の黒豚証明書が掲げてあります。ふ〜む、そうか。取りあえず基本の"黒豚ラーメン"（570円）を注文しました。
出てきたラーメン、、まずは姿が綺麗ですね。見ただけで、これは美味しいぞ！と確信できました。店主が一杯づつ網で漉して注いでいるスープは綺麗な乳白色でクリーミー。トンコツの濃厚な旨味は十分なのにトンコツ臭がまるでないという驚異のスープです。これは凄いなあ〜。元ダレ用の醤油もこの店用に特注しているとのことです。
麺はストレートでカンスイ臭などの癖がなく、極上のスープを壊さない良い麺だと思います。チャーシューは脂の少ない肩ロースかな、注文の都度スラーサーで薄く切っておられます。箸で持つとモロモロと崩れてしまいますが、これもスープとよく合っています。このラーメン、スープ、麺、具がよく調和して全体のバランスが抜群に良いですね。私がこれまで食べたトンコツラーメンの中では、ここがNo1ではないかなあ。
お見かけしたところ、ご主人は40才代くらいですかね？驚いたことに、ラーメンは独学だそうですが、本当に志の高いラーメンだと思います。行橋というちょっと辺鄙な（失礼）場所にあるにも関わらず行列のできる人気店ですが、この店が博多なんかにあったら一体どのような評価を受けるでしょうね。私自身は、この1杯を食べるためだけに、またここまで来てもよいなあと思いましたね（笑）。
金田家 福岡県行橋市大橋1-4-3
私達が食べ終わって暫らく店の外で待っていると、やっとぬかちゃんが登場。ネット上でお互い様子は分かっていますが、お会いするのは何年ぶりかな？「待っているので食べてきて」と言ったのですが、「ここはまた来れるので2軒目をご一緒します」とのこと。それではということで、一緒に2軒目の店に向かうことにしました。私はぬかちゃんの車に乗せてもらって、移動中に色々と情報交換です。ぬかちゃんが広島から九州に転勤になって既に数年ですが、最近の彼のMixiの日記などを見てもかなり精力的に食べ歩いている様子、もうすっかり九州っ子ですね（笑）。
そうこうしているうちに次のターゲット、北九州市八幡の「栗ちゃん」に到着しました。この店を選んだqazさんの情報によると、ちょっと恐い店らしいとのこと。店に入ると、ご主人は確かに少々コワモテの雰囲気ですね。店内を見回すと、壁には「マナーの悪い方の入店お断りします」と貼り紙、さらに「当店では麺のゆで加減の注文には応じておりません。スープとのバランスの一番良い状態で提供させて頂いております」という貼り紙。う〜これは確かに偏屈そうだ（笑）。私達は大人しくラーメンを注文しました。写真もどうかと思ったのですが、カウンターが高くて店主から見え難いので大丈夫そうです（しかしqazさん、ナンでこんな時にフラッシュ光らせるの笑）。
肝心のラーメンですが、スープはほぼよい感じですが、麺はちょっとカンスイ臭がありました。チャーシューは厚めで脂も多め、これは私はあまり好きではないかな。金田家の超ハイレベルなラーメンの後ではやはり欠点が気になってしまいますが、本来このラーメンは悪くはないのだと思います。
食べ終わって店の前で立ち話をしていると、店の人が出てきたので何事かと思ったのですが、qazさんが店に置き忘れたポシェットを届けてくれたのでした。ちょっと恐い店かと思っていたのですが、そんなことはなくて実は優しい人達だったみたいです。大変失礼しました（笑）。
栗ちゃん 北九州市八幡東区山王1-1-11
2杯食べたところで、お腹もほぼ一杯。最近はこういう場合は躊躇なく撤退することにしています。ここで、ぬかちゃんとはお別れ。ラーメン1杯のために遠くまで引っ張り出して申し訳なかったですが、久しぶりにお会いできて楽しかったです。またの機会にも宜しくお願いします。その後は、小倉城、門司港レトロなどを眺めながら関門国道トンネルを通って、下関の唐戸市場に立ち寄ってから、広島に戻りました。qazさんと行くラ･ツールはいつもこういう感じのタッチ＆ゴーです。qazさん今回もお疲れさまでした。
