E級日記

もんがぁ のE級的生活の記録です

シラスおろし飯

かなり前に、久米宏のニュース番組で「最後の晩餐」というコーナーがありましたね。あなたが人生の最後に食べたいものは何?というテーマでした。これは結構難しいテーマですね。まず、自分が死ぬというシチュエーションをどう設定するか、、例えばSF小説の「地球最後の日」のように、明日は他の天体が地球にぶつかって人類滅亡という状況であれば、そこいらにある旨いものを全て食べ尽くして大事にとっておいた高い酒も全部飲んで、ドンちゃん騒ぎをしながら最期の時を迎える・・ということになりそうですし。これが癌になって苦しんだあげくいよいよ最期、、というような状況であれば、何かを食べる体力もないだろうし。しかし、まあこの番組の企画意図を考えると、"十分長く生きて心残りもなく、老衰で静かに死んでいく"ような場面を想定するのが良いのでしょうね。

そういうシチュエーションで最後に何を食べるか?・・と問われたら、、番組の中でいかりや長介さんが答えていた"シラスおろし飯"が良いな・・と、思います。いかりやさんは自分の父親の思い出として語っていましたが、親父が二日酔いの日にお昼頃に起きだしてきて、自分で飯を炊いてこの"シラスおろし飯"を食べていた光景を覚えているのだそうです。何かジンとくる話ですね。実際に二日酔い気味の朝、これを食べると大根おろしが疲れた胃を生き返らせてくれます。大根おろしを添えるとご飯の甘味が際立つのも不思議ですね。日本人の基本はやはり米食、ご飯の旨さを極限まで突き詰めると、このあたりになるのではないでしょうか。