E級日記

もんがぁ のE級的生活の記録です

大山 夏の旅

7月13日に中国地方の梅雨明け宣言があって、いよいよ暑さの本番です。新型コロナの方は今は少し落ち着いていますが、この後はまた感染拡大の恐れがありますね。私は7月7日に1回目のワクチン接種を受けて、2回目は28日。ちょうどその間なのですが、東京オリンピック前の静かな一時を利用して鳥取県の大山に行ってきました。

朝8時に車で広島を出発してお昼には大山に到着、まずは大山寺周辺を巡ります。大山寺は天台宗の別格本山で、近くにスキー場があって冬場はスキー客で賑わいますし、夏場は大山登山の起点となっています。

大山寺の本堂は昭和になって再建された建物だそうです。

天台宗別格本山 角磬山 大山寺 公式サイト

長い石畳の参道を登って大山寺の奥にある大神山神社奥宮へ。入口の神門は逆門(後向き門)と呼ばれ、正面から見て後ろ向きに建っています。

大神山神社の奥宮は重要文化財です。元々は大山に登る修験者の道場として作られた場所とのこと。ちなみに大神山神社の本宮はかなり離れた場所、米子市尾高にあるそうです。

大神山神社

大山寺周辺のハイキングコースを歩きました。苔むした石塔やお地蔵さまなど。

寂静山の山頂から大山北壁を望みます。大山は見る方向によって景色が大きく変わりますが、ここからは北壁のごつごつした山容が眺められて絶景ですね。

この日は陽が射したかと思うと小雨が降ったりして不安定な天気でしたが、真夏にしては気温があまり上がらず歩きやすい一日でした。

散策の前に、昼飯は大山寺の参道沿いにある蕎麦店で頂きました。見るからに年季を感じる店構え、店内は雑然としていますが不思議と落ち着ける雰囲気です。これはよい店だと直感したのですが、正にそうでした。

名物の”大山そば”を頂きます。田舎そばの上に削り節と海苔、それにカマボコ、ネギ。汁は甘みがあって少し濃いめです。私はこういう蕎麦が大好きで、とても美味しかったです。

土佐屋 鳥取県西伯郡大山町大山43


この日の泊りはこちら、桝水高原の一角にある「オーベルジュ天空」です。結婚式が行える教会にレストラン、宿泊施設が併設されています。

宿泊施設の客室は全7室。全館アンティーク調の輸入家具を設え、全部屋にプライベートテラスと展望露天風呂が付いています。ただ、元は公共施設だった建物を改装されたそうで、テラスに出る時は高い踏み段で窓枠を越えて出るなど、ちょっと歪な構造もありますね。

広いプライベートテラスには露天のバスタブが置かれています。夜風呂に入って空を見上げると満天の星が見えて、最高に気持ちよかったです。

オーベルジュですから、こちらの売りは何といっても食事です。地産地消の食材に拘り、フランス料理と日本料理を調和させたモダンイタリアンとのこと。実際に料理を頂いてみて、そのレベルの高さを感じました。夕食も朝食も大満足の食事でした。

【ディナー】イタリア料理のフルコース。ヒオウギ貝の和風マリネ、モウカサメのハツのカルパッチョ/牛頬肉のブールギニョン/スカンピのブレゼ/アグー豚の肩ロースのしゃぶしゃぶ/冷製白桃のスープ/伊勢エビのトマトクリームパスタ/サメガレイの鉄板焼き、タイラギ貝のポッシェ/オレンジのグラニテ/大山黒牛のフィレ肉とエゾ鹿のロース肉/パイナップルのグラスとチュイル・白ワインのグラニテ添え。

レストランの窓からは米子市内、弓ヶ浜、中海、遠く島根半島などが見渡せます。食事をしているうちに日が暮れてきて、奇麗な夕焼けを見ることが出来ました。

家内の誕生日のお祝いということで、バースデイ・ケーキを用意して頂きました。

【朝食】サラダ、シジミのスープ、エッグ&ソーセージ、クロワッサン、フルーツ&ヨーグルト。特にシジミのスープが絶品でした。

いや~食事に関しては文句なし、ここは中々良い宿でしたね。

オーベルジュ天空 鳥取県西伯郡伯耆町金屋谷2-1
hpdsp.jp


二日目は見事な快晴、この日は桝水高原から大山横手道を散策しました。

まずは天空リフトに乗って「天空テラス」へ登ります。風も爽やかで気持ち良いです。

「天空テラス」から下界のパノラマを見渡します。う~む、この眺望は最高ですね。

ここは「恋人の聖地」と言われる場所。眺望の良さや高原ならではの開放感などが評価されて、プロポーズにふさわしいロマンチックな場所として選ばれたのだそうです。

天空テラスからは、そのまま横手道に入れます。横手道は大山西麓の標高800 m前後のところをほぼ水平に南北に進む古道で、ブナやミズナラの林の中を辿る緩やかな道です。往古には山陽方面から大山寺へ向かう主要道であったとのことですが、いまは自然を楽しめるハイキングコースになっています。

横手道には季節ごとに色々な植物が観察できるそうです。

かっての横手道には一町(約100m)ごとに地蔵が並んでいたそうです。現在は約10体が残っているとのこと。一つ一つ表情が異なるお地蔵様を眺めて歩くのも楽しいです。

www.tottori-guide.jp

一泊二日の真夏の大山の旅、楽しかったですね。鳥取県西部のこの辺りは、日本でも最も美しくて住みやすい場所の一つではないかな。何度でも訪れたい場所ですね。