E級日記

もんがぁ のE級的生活の記録です

須崎 鍋焼きラーメン

高知旅行の一日目、最初に訪ねた場所は須崎です。現在高速道路が須崎東まで伸びているので、広島から直行して4時間足らずで到着しました。ここは太平洋に面した海辺の町で、鄙びた雰囲気は中々趣があります。今回こちらを訪れた理由は(皆さんお察しの通り)、この町の名物"鍋焼きラーメン"を食べるため(笑)。
同行した家内が「また津山のホルモンうどんの時みたいに、大行列なんじゃないでしょうね」と不満げに言うのですが、「辺鄙な処だし、鍋焼きラーメンは一時期ほど話題になってないから、それはないだろう」と私。しかし、大きな間違いでした、、

須崎市では平成14年頃から"鍋焼きラーメン"で町興しをされています。そこで、正しい須崎の鍋焼きラーメンの定義とは。

鍋焼きラーメン7つの定義
1. スープは、親鳥の鶏がら醤油ベースであること 
2. 麺は、細麺ストレートで少し硬めに提供されること 
3. 具は、親鳥の肉・ねぎ・生卵・ちくわ(すまき)などであること 
4. 器は、土鍋(ホーロー、鉄鍋)であること 
5. スープが沸騰した状態で提供されること 
6. たくわん(古漬けで酸味のあるものがベスト)が提供されること 
7. 全てに「おもてなしの心」を込めること



須崎の町に入るといろんな所に"鍋焼きラーメン"の幟が立っています。この町では喫茶店でも焼き肉店でも、大概の店で鍋焼きラーメン"が食べられるとのこと。私達はその中でも老舗の専門店「橋本食堂」を訪れました。店に着いたのは開店15分前の10:45頃、しかし既に大勢の待ち人が、、営業時間を繰り上げて客が入り始めているようです。店の前の白板に名前を書いて待つこと暫し、私たちはカウンター席に座りました。店内は結構広くてテーブル、座敷、カウンターなど全部で4-50人程は入れそうです。

この店の品書きは、鍋焼きラーメン 普・大・特大、ご飯 小・中・大のみ。やはりご飯を一緒に注文する人が多いです。地元の人にとって"鍋焼きラーメン"はおかず感覚なのでしょうね。作り方を見ていると、まず土鍋に鶏ガラスープを取って煮立て、別鍋で30秒ほど茹でた麺を加えます。そこに玉子を落とし具の竹輪とネギを入れて、土鍋に蓋をして直ぐに客の前まで運ばれます。蓋を取るとスープが煮立って表面が白く濁っている状態です。麺は黄色い細麺で、最初は固めですが食べているうちにちょうど良い固さになる感じです。

スープはしっかりと鶏のダシが出ていて、親鶏の肉も入っています。このスープの味が良くって、ご飯にも合うと思います。お約束で付いてくる古漬けのタクアンもあるし、やはりこのラーメンはご飯を付けて食べるのが良いようですね。

いや〜鍋焼きラーメン、やはり美味しかったです。地域に根ざした本物のローカルフードという感じがしますね。店を出ると更に多くの待ち人が、、昨今のB級グルメブームということもあるのでしょうが、鍋焼きラーメンのブームもまだまだ終わってはいなかったようです。甘く見てました、失礼しました。
ところで、以前広島の五日市に「あつい軒」という鍋焼きラーメンの店がありました。今回本場で食べてみて分りましたが、あの店はかなり忠実に須崎の鍋焼きラーメンを再現しておられたようですね。閉店してしまったのは残念でした。

橋本食堂 高知県須崎市横町4-19