E級日記

もんがぁ のE級的生活の記録です

備後府中・上下町ひな祭り

本日は家内と二人で府中市上下町のひな祭りを見に出掛けました。
上下町は江戸時代には天領の代官所が置かれていて、石見銀山と山陽路を繋ぐ街道の宿場町としてもかなり栄えた町だそうです。今でもその名残りの町並みが残っていますね。メインストリートは「白壁の道」と呼ばれていて、白壁・土蔵造りの家や資料館などが続いています。通りの中央辺りにある尖塔は上下基督教会で、土蔵造りの建物の上に塔が立っているというのが面白いです。

現在、2月20日〜3月22日の間「上下ひな祭り」が開催されています。鞆のひな祭りと比べると規模は小さいですが、それでも通りに面した商店・民家はそれぞれに自家のお雛様を飾って観光客に公開されてます。江戸時代〜昭和初期まで色々なお雛様を見ることができて中々楽しいですね。

こちらの人形館には備後地方の伝統工芸である三次人形・上下人形などが沢山保存されています。これは粘土で型を取り素焼き・彩色した人形で、この地方では3月の節句には子供の成長の願いを込めてこの人形を贈る習慣があったのだそうです。ここにはかなり古い貴重な人形もあるそうですが、数が多すぎて私にはよく分かりませんでした(笑)。

こちらは「翁座」という芝居小屋です。大正時代に建てられた木造の建物です。ここで演劇や映画の上演をしていたそうで、かってはこの地域の賑やかな娯楽場だったのでしょうね。京都南座を模した造りの天井や回り舞台、舞台下の奈落なども見ることができて、昔の芝居小屋の雰囲気が味わえます。

私は上下町を訪れるのは今回が初めてだったのですが、古いものが色々と残っていて興味深かったです。
上下町商工会HP http://www.hint.or.jp/~jyoge/