作州の旅二日目は、湯原温泉を発って旅の目的地「醍醐桜」を目指します。
醍醐桜は近くまで車で登ることが出来ますが、桜の開花時期には醍醐桜に向かう道路は大渋滞になります。私達は前回と同じく、麓の駐車場に車を停めて歩いて登りました。
隠岐に向かう後醍醐天皇の一行も登ったという「大勢の坂」、結構な急坂です。
駐車場待ちの車の列が続いていますが、それを横目で眺めながら登っていきます。
山道を歩くこと1時間ほどで視界が開けて、尾根の上に醍醐桜が見えてきました。あっ!あそこだ~。この景色を見るために、また来たのですよ。
醍醐桜の近くにある集落には桃の花が咲いていました。
快晴の青い空を背景にして圧倒的な存在感、相変わらず見上げるような巨木ですね。
醍醐桜は推定樹齢千年。後醍醐天皇が隠岐配流の際に、この桜を観て賞賛したという伝承によりこの名がついたとか。樹高18m、幹周り7m、根本周り9m、枝張りは南北20m。樹種はアズマヒガン(ヒガンザクラの一種)とのことです。
醍醐桜は見る角度によって、いろいろな表情があります。いくら見続けても見飽きない、、なんとも不思議な桜ですねぇ。
昼飯は醍醐桜を眺めながら、湯原温泉「八景」で用意してもらった弁当を食べます。ロケーションは最高、贅沢な時間だと思います。
醍醐桜の傍らには集落の人達が運営している茶店があって、地元の産品などを売っておられます。今年はコロナの影響がありますから、前回来た時ほどの人混みはなかったですね。
2年ぶりの「醍醐桜」でしたが、やっぱりこの桜は見事としか言いようがありません。日本一の桜を選ぶとしたら、私はここですね。これからも桜の季節には何度でも美作地方に来たいなと思います。