松江・出雲の旅

10月14-15日、1泊2日で松江・出雲に行ってきました。
松江では、宍道湖遊覧船に乗ってサンセットクルーズを楽しみました。嫁ヶ島の近くを通って湖水の真ん中まで出て、沈む夕日を望みます。船から眺める宍道湖に沈む夕日は何とも言えない風情があって、暫し我を忘れて見入ってしまいました。湖に映る松江の街も綺麗でしたね。

松江城周辺で行われている水燈路です。手作りの行灯が並べられて、幻想的な光景ですね。この時期は堀川遊覧船も夜間運航しているそうで、二の丸では太鼓の演舞などのイベントも行われていて、見物客も多かったです。また街角では独特のリズムの太鼓と笛を吹いている若い人達がいるのですが、これは次の日曜日に開かれる松江祭の練習とのこと。なんかお祭り続きなんですね(笑)。


今回の旅行の主目的は出雲大社周辺で開催されている「神話博しまね」の見物でした。まずは出雲大社にお参り。10月は神無月(出雲では神在月)、神様達が出雲に集まって縁結びの相談をしているということらしく、心なしか若い女性の参拝客が多いですね。


古代出雲歴史博物館の前庭の特設会場では神楽の公演とか食べ物屋台とか、ゆるキャラの"しまねっこ"が愛想を振りまいていたりとか、う〜んちょっとイージーかな(笑)。神話映像館のCGパーフォーマンスも今一で、私は途中は寝ていました。しかし、古代出雲歴史博物館自体は良い施設ですね。発掘された出雲大社の宇豆柱はちょうど他所に貸出し中でしたが、私は以前見ているので今回は軽く流す程度です。

この博物館の良いところは館内で展示物の撮影がOKということ。荒神谷遺跡の銅矛も加茂岩倉遺跡の銅鐸も、ここに実物が展示されていますから、見応えは十分です。

もちろん、美味しいものも色々と食べてきました。

■皆美館 鯛めし
松江で名店というと、まずはこちら「皆美館」ですかね。明治創業の老舗の料理旅館ですが、宿泊料はそれなりにお高いので、おいそれと泊まることはできません。しかし、御安心下さい。1Fに「みな美」というメインダイニングがあって、一般客も利用可能。そこのランチだったら結構気安く利用することができます。

私達は椅子席に通されましたが、庭園越しに大橋川が見えて落ち着いた雰囲気です。やはり老舗だけあってスタッフもよく訓練されていて、予約の時から客への対応が素晴らしいですね。

皆美館の名物と言えば、もちろん"鯛めし"です。私達は鯛めし御膳【福】(2,310円)を注文、鯛めしの他に鰈の唐揚げ、茶わん蒸しなどの料理が付いてきます。ここの"鯛めし"は、広島辺りの鯛飯(土鍋炊きご飯)とは違っていて、もっと洗練された感じです。

鯛の身のそぼろと、ゆで玉子の黄身と白身を別々に裏漉ししてそぼろ状にしたものが具になります。温かいご飯に具をのせて、さらにダイコンおろし、海苔、ワサビを添えて、その上に鯛のアラでとったダシ汁をかけて、お茶漬け風に頂きます。ダシの味がじんわりと立ち昇って、しみじみと美味しいです。さすがに考え抜かれた料理という感じです。

松平不昧公以来、松江は茶の湯の盛んな土地柄で、和菓子も美味しいのが沢山ありますね。落ち着いた城下町という風情があって、居心地の良い街だと思います。
みな美 松江市末次本町14 皆美館1F


■明島 地魚料理
さて、松江の夜です。日曜ということで、事前に調べると目ぼしい店は休みが多いですね。その中で私達が選んだのは「明島」というお店です。こちらは地元で獲れた魚にこだわる、魚の美味しい店ということでした。店に入ると、長いカウンターの前に氷が敷いてあって旨そうな魚がたくさん並べてあります。店の良し悪しは入った瞬間にある程度分かるものですが、ここを選んだのは大正解だったみたいです。

まずは刺身の盛り合せを注文、これは旨い!!魚が良いだけでなくて、切り方が豪快です。一切れに厚みがあって刺身を頬張るという感じ、刺身は切り方で味も変わるものですね。酒のほうも島根県のものが揃っていて、私は「扶桑鶴」の純米吟醸などを頂きました。いや〜旨いなあ。先日飲み逸れた「死神」もあったので、即注文。この酒は軽く発泡しているような感じでシュワッとした飲み口です。これは変わっていますね、旨い!その後もシジミの酒蒸し、白イカのレモン塩などを次々と頂いたのですが、すっかり良い気持ちになって写真を撮り忘れてしまいました。この店は最高に良かったです。

明島 松江市伊勢宮町500-8
お店を出てから、ホテルで借りた自転車に乗って、家内と二人で松江市内を周りました。京店辺りから松江城へ、水燈路の行灯に照らされた城下町は綺麗でしたね。


■ホテル朝食
今回泊まったのは、築年数が経って一寸くたびれたホテルだったのですが、部屋から宍道湖が一望に見渡せるところが良かったです。朝起きて窓を開けると、シジミ漁の小船がたくさん出漁しています。シジミは"じょれん"という網籠で掻いて獲るそうですが、舟から降りて手で掻いている漁師も見えます。水深は思ったより浅いみたいですね。シジミ漁は週4日冬場は朝7時から4時間以内と決まっているそうです。こういう風景が見られるのも貴重ですね。

朝食はビュフェスタイルです。眼下にシジミ漁を見渡しながら頂く朝食も中々良かったです。


■献上そば 羽根屋本店
出雲に来れば、やはり出雲そばが食べたいですね。行ったのはこちら、羽根屋本店です。献上そばというのは、大正天皇に蕎麦を差し上げたということで名乗っておられるとのこと。PM2時過ぎに着いたのですが、この時間帯でもお客さんが多いです。店内は老舗の雰囲気が十分ですね。


私はざるそばの大盛、家内は三色割子そばを頂きました。出雲そばは蕎麦の実を皮ごと挽く"挽きぐるみ"ですが、こちらは更科風のそば(特製石臼挽きそば)も出しておられるようです。よくある田舎そばと比べると麺線が細くて、やはり洗練された感じですね。汁もすっきりとして、いや〜美味しいです。この店は出雲市に行った時には必訪です。

羽根屋本店 出雲市今市町549


今回の松江・出雲の旅も楽しかったです。山陰には良い温泉がたくさんあるし、旨い酒があることも認識できたし。こちら方面には、これからもちょくちょく行きたいと思います。