今から20年以上前、私が東京で働いていたころの話ですが。ある仕事で三重県出身の人と一緒になったのですが、その人が言うには「三重県のうどんは他所とは変わっていて、東京と同じようなうどんもあるけれど、"素うどん"と言うと、太〜い麺でタレがちょっとだけ掛かったうどんが出てくる」と聞きました。その時は「ふう〜ん」といった感じで聞いていたのですが、それが今で言う"伊勢うどん"だったのですね。広島の人間がお好み焼きのことを絶対に"広島焼き"とは言わないように、伊勢の人はこのうどんを決して"伊勢うどん"とは言わないのでしょうね（笑）。
これはお土産でもらった"伊勢うどん"。麺は既に茹でてあって、改めて5分ほど茹でると書いてあります。伊勢うどんは1cm近い太さがあって、生麺だと40分くらい茹でるのだそうです。タレは知多半島産のたまり醤油がベースで、かなり甘い味ですね。
う〜ん、このうどんはコシも何もなくて、まるで団子を食べているような感じです（笑）。讃岐うどんの対極にあるようなうどんですが、これはこれで美味しいなあ。いやぁ、日本全国、うどんといっても色々なものがありますねぇ。
