E級日記

もんがぁ のE級的生活の記録です

寒中東京の旅 二日目

未明から雪が降り始め、朝にはすっかり銀世界になっていました。
ニュースを見ると、首都圏の交通機関は大混乱。月曜の朝ですからね、通勤する皆さん大変だ。ただ、私達は今日は銀座から動かないので大きな影響はありません。雪に埋もれた東銀座の交差点です。車が通り始めてから車道部分の雪は少なくなりましが、歩行者は滑らないようによちよち歩き、車もノロノロ運転です。


■銀座トリコロール
朝食はホテルの近くにあるこちらの店にやって来ました。

銀座でも老舗の喫茶店ですが、さすがに今朝はお客さんが少ないです。

名物のカフェオレです。まずコーヒーとミルクの割合を聞かれます。高い位置からコーヒーとミルクを同時に注いで、決めた割合で注ぎ分ける手練の技が見事ですね。

私はトアルコ・トラジャコーヒーにしましたが、香りが高くて美味しいです。モーニングセッは厚切りトーストにサラダが付きます。雪の朝の優雅な朝食でした。

トリコロール本店 東京都中央区銀座5-9-17


■歌舞伎座
銀座松屋デパートでお弁当を購入してから、歌舞伎座に向かいます。この間は全て地下道を通るので、雪の影響は受けずに済みました。外は雪から雨に変わっていて、かなり寒いです。

今回の東京行きの目的はこれ、「壽初春大歌舞伎」です。歌舞伎座に来るのはこれが二度目ですが、この度は良い席が取れました。昼の部は廓三番叟、義経千本桜鳥居前、梶原平三誉石切、茨城という御馴染みの演目です。私達のお目当ては、まずは坂東玉三郎で、他に中村吉右衛門や橋之助なども楽しみです。

交通機関が乱れているせいか、開演間際になっても空席が目立っていました。開演後も続々と客が入って来ましたが、やはり電車が止まってしまってといった会話が聞こえてきましたね。

私たちの席は前から3列目の花道の傍、前回来た時に確認した最高の位置です。実はこのために松竹歌舞伎会の会員になって、一般よりも早く券が買えるようになったのです。発売開始日の開始時刻と同時にネットで予約を取って、この席をゲットしました。
11時に開演して午後4時まで、5時間の長丁場です。歌舞伎は見る方も体力が要ります。今回の席は最高で、役者さんの表情、目の動き、指の動きまではっきり見えました。主役の玉三郎や吉右衛門は、花道から出てきて舞台の手前で立ち止まって演技をするのですが、その時は3mくらいの距離で目が合うような感じ、ぞくぞくしました。いや〜良かったです、ますます歌舞伎に嵌ってしまいそうですね。

観劇が終わって外に出ると、もうすっかり雪は解けていました。歌舞伎座の前には夜の部の入場者が詰めかけています。歌舞伎は面白いですね、役者さんのパーフォーマンスは凄いです。やはりこれは日本が誇るべき伝統芸能だと思います。


■木挽町 竹葉亭
歌舞伎を見終わっても、いまだ興奮冷めやらずといったところ。ホテルに帰って一息ついて、晩飯はこちらにやって来ました。ここもホテルから歩いて来れる距離です、やはり銀座に宿を取っていて良かった。
創業は嘉永年間というこちらの店、東京の鰻屋の中でも屈指の老舗ですね。現在は支店が何店かありますが、ここが本店になります。さすがに趣のある店舗で、お客さんは外人が結構多いです。

まずは"白焼き"でお酒を頂きます。鰻の香りが良いですね、身は箸で簡単に切れるくらい柔らかいです。酒はぬる燗、これは堪まりません。

メインの"鰻丼"と"肝吸い"です。江戸前の蒲焼きは一度蒸してから焼くわけですけれど、脂が適度に抜けて身がふんわりして、確かにこれは理想的な焼き方ですね。

う〜ん、美味い!鰻は香ばしくて、タレも甘過ぎずキリリとしています。ホント美味いなあ〜。

私がこれまで食べた中では、一番美味しい鰻丼でしたね。さすがに東京の名店、幸せでした。毎日こんなに美味いものばかり食べて、、ホント罰が当たりそうですね。
竹葉亭本店 東京都中央区銀座8-14-7