E級日記

もんがぁ のE級的生活の記録です

讃岐こんぴら歌舞伎の旅 一日目

讃岐の金毘羅さんにやって来ました。
今日は平日だからもしれませんが、観光客はそれほど多くなくて、参道に並ぶ店も手持ち無沙汰な感じです。しかし、やはりここでも中国人観光客が目につきますね。

今回の讃岐旅行、私達の目的は「こんぴら歌舞伎」の見物です。第一部と二部の入れ替え時間には、芝居小屋への登り道は入場を待つ多くの観劇客でごった返していました。私達はこの日の第二部を観ます。

ここ金丸座は幕末天保年間に建築された、現存する日本最古の芝居小屋だそうです。国の重要文化財の指定を受けて、昭和51年に現在地に復興・移転した建物だとか。この「こんぴら歌舞伎」は昭和60年の初公演以来、今年で32回目。琴平町をあげて取り組む町興しイベントとして開催されています。

今年の「こんぴら歌舞伎」は四代目中村鴈治郎の襲名披露ということで、坂田藤十郎の子息である鴈治郎が主役、そして弟の扇雀も「鷺娘」の舞は着付けの早変わりなど見事でした。二人の演技も良かったですが、私が見たかったのは片岡愛之助と市川中車(香川照之)です。


さすがに歴史を感じる建造物ですね。舞台と客席が近くて、臨場感があります。

私達の席は前から3列目の花道の横辺りです。しかし狭いなあ、、通常であれば4人で座るスペースに6人詰め込まれているような按配、この態勢で4時間近く座っているのは結構苦しいです。途中の休憩時間に席を離れて足を伸ばして、何とか持ちました。出来るだけ多くの人に観てほしいという主催者の気持ちは分かりますが、これは何とかしてほしいですね。

舞台が近いので本当に真近で見れましたが、さすがにいま注目されて役者としても油が乗った愛之助と中車、二人の演技は見応えがありました。今回も堪能しましたね、、私は最近ますます歌舞伎に嵌ってしまっています。これからも機会がある度に、いろんなところに観に行きたいと思います。
旧金毘羅大芝居(金丸座) 香川県仲多度郡琴平町乙1241 


■讃岐にあるS級のラーメン
讃岐うどんの名店としてS級と称される店あるのですが(山越、がもう、谷米など)、私は個人的にラーメンにもS級の店というのを作っています。広島市内だと「紺屋」ですが、他には福岡県行橋市の「金田家」、防府市の「今里」、倉敷市の「莢」などがあります。そして讃岐では「はまんど」、ここも私の中ではS級の店なのです。

こちらの店のご主人、通称「盛の大将」は、居酒屋・ラーメンの店主でありながら「讃岐うどん王選手権」の初代チャンピオンであり麺通団のメンバー、夜と昼で別の店に移動して二毛作営業とか、、いろんな意味でユニークでした。その後、「はまんど」は神奈川県下にも出店し、大将はいろんな事業をされているようで、現在こちらの本店は二代目が切り盛りされているようですね。

"限定ラーメン"(濃厚魚介こってり麺)です。元々は期間限定で出したラーメンだったそうですが、好評につきレギュラーメニューになったみたいですね。だったら名前を変えたらいいと思うのだけれど、そういう細かいところに構わないのが「はまんど」流ですか(笑)。

う〜ん、節系が効いてガツンとくるスープ、それにもちもちとした太麺がよく合います。この麺が「はまんど」の特徴ですが、ラーメンとうどんの良いとこ取りをしたような麺で、ホントに美味いです。

こちらは"白湯ラーメン"(鶏豚白湯スープ麺)です。豚と鶏の旨味がしっかりと出たスープ、最近は鶏白湯のブームですが、これはトンコツも加えてスープがさらに濃厚になっている感じです。これも美味かった。

現在、盛の大将は神奈川県の方におられるのかな?この本店は二代目が継がれたようですが、ラーメンの美味さは相変わらずですね。讃岐に来たらまずは"うどん"だけれど、ここも必ず寄りたい店ですね。
はまんど 香川県三豊市三野町大見3873-1


■高松の夜
金毘羅歌舞伎を観た後は、一晩高松に泊まりました。久しぶりの高松の繁華街、丸亀町辺りは賑やかですが、金曜の夜にしては人の数はいまいちかな。そして、以前来た時と比べると"骨付き鶏"の看板がやたらと目に付きます。すっかり香川の名物のひとつとして定着したみたいですね。

そういう訳で、高松で酒を飲むならやはり"骨付き鶏"が食べたいので、こちらの店にやって来ました。

取り敢えず定番どおり、"親鳥"と"ひな鳥"を注文しました。

やっぱり美味いです。これはビールがすすみますよ。でも皿で供されたのでちょっと冷めた感じがあったのは残念だなあ。「一鶴」だと鉄板で出てくるので、特に感じました。やはり"骨付き鶏"は「一鶴」が一番ですかね。

ところで、店内のTVはちょうどマツダスタジアムの広−神戦のTV中継をやっており、この日は9-12でカープは敗けました。高松の人は当然阪神ファンで、「ひどい試合してんなあ」とほざいていましたが、そこはアウェイの哀しさ、「負けた方はもっと気分悪いんじゃ〜!」、、と心の中で毒ついたことは秘密です。
寄鳥味鳥 高松市兵庫町1-24


一軒目を出たところで、ちょっと欲求不満状態で街を歩いていて、偶然見つけたのがこちらの店。

地元のお客さんで一杯ですね、これはよい雰囲気の店を見つけたなあ。

看板には「汁の店」とありましたが、酒の肴も揃っていますね。カウンターにはお惣菜が並んでいるので、まずは"高野豆腐とキヌサヤの玉子とじ"で琴平の酒「金陵」を頂きます。甘めの味付けの高野豆腐に、ぬる燗の酒の具合が丁度良いです。

味噌汁の種類はたくさんあるので、その中から選んで、これは"ジュンサイの赤だし"です。
ご飯を注文するとお櫃に入って運ばれてきます。ご飯の量は二人分たっぷりあって、炊き立てで米粒が立っているなあ。美味いし安い、ここは本当に良い店でした。締めの味噌汁、ご飯まで食べて、良い具合に満腹です。次回高松に来た時にも、この店は是非再訪したですね。

おふくろ 高松市瓦町1-11-12