E級日記

もんがぁ のE級的生活の記録です

お好み焼 建部

海田市駅の北口を出ると今でも古い町並みが残っています。昔はこちらが駅の正面だったはずですが、今は裏口だと思っている人が多いでしょうね。その古い町並みの路地に足を踏み入れると、私がまだ子供だった頃(昭和30-40年代)に戻ったような気持ちがします。その町並みの中に看板もなく、わずかに軒先に掛かっているお好み焼きの暖簾でそれと分かるのが建部でした。周囲の民家と変わらない造りの店に入ると、鉄板の周りに木製の長椅子、いや〜これは、このまま映画のロケでも使えそうな雰囲気ですね。
壁に貼られた品書きを見ると、並(野菜入り)が400円、そば(うどん)入りが450円、さらに肉、玉子と別々に追加できるのも昭和の価格体系です。私と家内は取りあえず今風に"そば肉玉"を注文、これが550円です。


女店主は注文を受けるとまず皮を引きますが、これは大きいなあ。直径は30cm以上、広島の平均的な店の1.5倍くらいですかね。胡桃屋の皮と比べると(別に比べんでもよいのですが笑)3倍以上です。皮の上に魚粉、直ぐにそば、その上にキャベツをたっぷり、モヤシ、天かす、豚肉の順番に載せていきます。ひっくり返してしばらく焼いて、それから鉄製の重しでしっかり押さえ、最後に玉子を焼き付けてソースを塗ってから二つ折りにし、皮のほうにもソースを塗ります。ここはカープソースを使っています。
最近はお好み焼きを二つ折りにする店はほとんどなくなりましたが、私が子供の頃は普通でした。この店は色々な点で広島の昔のお好み焼きのスタイルを残していますね。

ここのお好み焼きは皮がかなり厚め。ただし八昌のようにふわふわした感じではなくて、もっちりとした"御焼き"のような食感です。とにかくボリュームがあって食べ応えがありますね。さすがの私も自分のを食べるので精一杯で、家内の分を手伝うのはかなり苦しかったです。久々に、お好み焼を食ったぁ!、、という満足感がありました。いや〜この店は良いですねえ。探して行けば、こういう店は広島にまだまだ残っているのでしょうか。いつまでも頑張ってほしいものですね。ここにはまた行きたいと思います。

建部(たてべ)お好み焼店 広島県安芸郡海田町稲荷町11-10