呉・吉浦の「カニ祭り」に行って来ました。
吉浦八幡神社の祭礼ですが、この神社は戦国時代に小早川隆景によって創建されたとのこと。「カニ祭り」と呼ばれるのは、昔はこの祭りの時期に吉浦の浜でワタリガニがよく獲れたからだそうです。残念ながら今は吉浦でワタリガニはほとんど獲れなくなりましたが、祭り期間中にカニを振る舞う習慣は残っているそうです。
神社に上がる103段の石段、だんじりがこの石段を登り降りすることを、宮上り・宮下りといって、この祭りのハイライトになります。
「ちょうさい」という一番大きなだんじりは重さが約1トン。4人の稚児が乗り込んで太鼓を叩きます。稚児は振り落とされないようだんじりに紐でくくりつけられています。
さて、いよいよ宮上り。担ぎ手の男たちは「ちょうさいだ、ちょうさいだ」という掛け声をかけて、神輿を左右に振りながら石段を登っていきます。これは迫力ありますね。
「ちょうさい」の他には、軍船を模した「御船」や龍を模った「水龍」など、さまざまな神輿が次々に登場します。そして驚いたことに「水龍」は口から白い煙を吐きます。
この煙はドライアイスかな?結構勢いよく吹き出ます。どういう仕掛けなんだろう。
石段を上がった神輿は、神社の本殿の周りを練り歩いて気勢を上げます。
お稚児姿の女の子たちを親御さんはスマホを構えて撮りまくってますね。年に一度の地元の祭り、子供たちにも良い思い出になるのでしょう。
JR吉浦駅から神社への続く商店街には屋台がたくさん出て賑やかです。カニ汁とか売ってないかな?と探したのですが、残念ながら屋台ではカニは売ってなかったですね。
商店街を煉り歩くカニの飾りをつけた神輿を発見、やはりカニ祭ですからね。
JR吉浦駅の傍のスーパーでワタリ蟹を売ってました。へぇ~結構よいお値段ですねぇ。普段はもっと安いけど、祭り期間は品薄になるので特別価格なのかな。
結局、カニを食べるのは諦めて、商店街の中にある精肉店で買った焼き鳥とコロッケパンを肴にビールを飲みます。ベンチに座ってふ~と一息、やっと落ち着きました。
吉浦の「カニ祭り」、中々面白かったです。呉出身の家内も初めてだというのですが、最近は知名度が上がって他所から来る見物客も増えているようです。外国人の観光客もたくさんいましたね。地元にこういう祭りがあるというのは、羨ましい限りです。