E級日記

もんがぁ のE級的生活の記録です

ますゐ サビトン

福屋八丁堀店で開催中の「今井政之展」を観に行きました。今井政之の焼き物は備前焼と京焼の融合というか、備前の雄渾さと京焼の繊細さを併せ持つ感じ。この人の作品はいつか買いたいなあ。今日は本人も来られていて、トークショーもあって賑やかでした。

街中に出たので、昼飯は久しぶりに「ますゐ」、ここは広島の隠れた名店ですよ。

精肉店の横に入口があって、こちらが"すき焼き"と"洋食"の店になってます。

一日中客が途切れることなく引っ切りなしに入れ替わる店内、おばちゃん達の手慣れた接客は心地良くて、もはや名人芸と言える域に達してますね。

この店のお品書きがこちら。高いものもありますが、注目は"サービストンカツ"。ライスが付いて380円という驚きの値段です。長い間350円をキープしてこられましたが、少し前に値上がりして、それでもこの値段です。

10月1日から消費税率のアップに対応して、値段の改定があると貼り紙がありました。これはやむを得ないですよね、いまが十分安いですから。

この店で私の注文はもちろん"サービストンカツ"(略して"サビトン")。私は赤だし(150円)を付けるのですがそれでも530円、驚きの値段です。

"サビトン"の断面を見ると、豚肉を叩いて薄~く延ばしてあります。実はこの薄さが美味さの秘密です。"サビトン"の主役はコロモとソース、コロモがカリッと揚がっていて全然油っぽくないのです。そして、この店オリジナルの"ますゐソース"。"なんちゃってドミグラスソース"という感じですが、なんともB級な美味さ。この組合せが絶妙でライスに最高に合います。カツの下に隠れている茹でキャベツとマッシュポテトが最高の付け合せですね。

この店には、ちゃんと厚い肉のトンカツやビフカツもあるのですけど、もし同じ値段であっても、私はサビトンを食べると思います。薄いからこそ美味いということもあるのですよね。
もう、この店には県民栄誉賞を授与して欲しいなあ。

肉のますゐ 広島市中区八丁堀14-13

【追記】2019-10-13
"ポークチャップ"&ライス、最近では出している店は少ない珍しいメニューですね。

ソースはケチャップそのまま?昔ながらの洋食という感じですが、美味いです。

今秋の初サンマ&生タコ

暑さも一段落して、なんとなく秋の気配を感じるようになりました。秋といえば「食欲の秋」、これから美味しいものがいろいろ出てくるので楽しみです。
さて、今年もサンマは不漁とのこと。台湾、中国の乱獲が主因と言われていますが、温暖化の影響でサンマの回遊ルートが変化し、あまり日本に接近しなくなっているせいもあるそうです。サンマは秋の季語にもなる魚、食べられなくなると寂しいですからね。

今スーパーなどで売られているサンマは殆どが冷凍ものですが、今日やっと家内が生サンマを見つけて買ってきたので、この秋初めてサンマを食べることができました。

もちろん塩焼きにします。うわ~凄い脂のり、これは良さそうですね。

このところ酒をセーブしているのですが、さすがに"サンマ塩焼き"が出たらビールを飲まない訳にはいきません。キリンの「秋味」、サンマにはぴったりです。

スダチを絞って、ダイコンおろしを添えて頂きます。いや~脂がのっていて美味いなあ、腸の苦みも最高です。やっぱり秋はサンマがなくちゃダメですね。


家内がサンマと一緒に生タコも買ってきました。3kgくらいありそうな立派なタコです。

タコを捌くのは私の仕事。腸は抜いてもらってきたので、ボウルに入れて塩もみします。揉み時間は5分くらい、揉むにつれてぬめりが泡のように立ちます。活きの良いタコは揉んでいても生臭い臭いがありません。揉めば揉むほど身が柔らかくなるんですよ。

十分揉んだら水洗いして茹で始めます。鍋の湯が沸きあがってからタコを入れると、直ぐに鮮やかな赤色に変わります。茹で時間はタコの大きさによりますが4~8分くらい、竹串で刺してすっと入れば大丈夫です。

茹で上がったらザルに揚げて、そのまま自然に冷まします。

大きなタコなので切り分けて一部はチルド冷蔵しました。茹で立ては"タコ刺し"にします。

う~ん綺麗、手間は掛かりますが自分で茹でたタコは美味いですよ。

わが家では"タコ刺し"はニンニクの摺りおろしで食べます。タコとニンニクは意外と合うんですよ。まさかと思われた方は、是非一度お試し下さい。

残りのタコは酢の物、サラダ、ピラフ、タコ焼きなどに使う予定。タコを茹でて置くと、いろいろ使えて便利ですね。