E級日記

もんがぁ のE級的生活の記録です

築地市場見聞録

私達が泊まったホテルは築地市場へ歩いて10分ほどの場所でした。マグロのセリは4:30から勝鬨橋のたもとで見学者用の整理券が配られるらしいのですが、前夜が歌舞伎見物だったのでそこまでの気力はなく断念。朝6:00に起きて朝食抜きでホテルを出発し、聖路加病院の周辺を散歩してから築地市場へと向かいます。月曜朝7:00頃の築地市場は既に多くの人で混雑していました。仲卸のエリアは9:00頃までは業者の買出しで混み合うと聞いていたので、しばらくは場内の魚がし横丁などを見て回ります。

市場の中はターレ(ばたばた)と呼ばれる小型の運搬車が走り回っています。これが結構危ないというか、場内は歩行者優先ではなくて、完全に車両優先です。もちろん、見学者のほうが注意して歩かないといけないと思うのですが、あんな乱暴な運転をして実際に事故が起きた時にはどうするつもりなんだろう?、と心配になりますね。

築地市場を見学する場合の注意点として、プロの邪魔にならないようにということを必ず言われます。しかし公設市場なのですから基本的には誰が入ってもよいはず、プロもアマもありません。市場の中でも年配の方は見学者を特に邪魔にはしませんが、若い兄ちゃんなどで粋がって露骨に素人は邪魔だといった態度をとる人がいますから注意しましょう。

9:00頃になって仲卸のエリアに入ってみました。ここは小売の魚屋とか料理屋、鮨屋の人達が買出しにくるところです。色々な魚が並んでいますが、既にプロの買出しは終わった時間なので片づけをしている店もちらほらと。仲卸でも一般客を目当てに営業している店もあるので、誰でも魚を買うことができます。生ものなので私達は買いませんでしたが、小売より3-4割安いのではないかな。持って帰れるのであれば、やはり買いたかったですね。

冷凍のマグロがごろごろと床に転がしてあります。豪快だけれど衛生上問題ないのかとも思いますが、まだ凍っているのでよいのでしょう。やはりマグロは築地の主役で、とにかく数が多いです。

今回私は初めて築地市場を訪れたのですが、想像していたよりも狭いなあというのが感想です。日本一の卸売市場(ということは世界一)という先入観があって、実際以上にイメージが膨らんでいたのかな。施設も老朽化していて、生鮮食料品を扱う場所としてはどうか?とも思います。築地市場は2015年中に豊洲に移転する計画になっていますが、それも仕方ないのかなという感じ。新しい市場になって、現在のような築地独特の雰囲気が失われるのは残念ですけどね。


さて、築地市場で何を食べようかというところですが、魚がし横丁にある鮨屋は大行列です。ここも外国人観光客が多くて、半数以上は外国人という感じかな。築地市場は東京の観光名所のひとつですからね。

鮨はちゃんとした江戸前の店で食べることにして、ここでは洋食の「豊ちゃん」に入りました。この店はB級グルメ本の常連で、私自身は以前から是非とも訪れてみたかったのです。メニューはこの店独特のものがあって、カツ丼の具の部分(アタマ)と飯が別になった"アタマライス"とか、オムライスにハヤシソースをかけた"オムのっけハヤシ"、ハヤシとカレーを半々にかけた"オムのっけ両がけ"とか面白いものがあります。

最初オムライス系を頼もうかと思ったのですが、朝一まだ胃が不活発で、胃を動かすためにはカレーが良いかなあという気持ちになって、結局"カツカレー"(1,010円)を注文しました。この店ではカツライスの上にカレー、ハヤシ(または両かけ)をしたものを"のっけ"と言って、これも名物なのです。カツは揚げたて、たっぷりのキャベツが付いているのが嬉しいですね。もったりしたカレーが懐かしいなあ。私は福神漬けが大好きなので山盛り取って、う〜んこれは想像通りの味。ボリュームがあるので、市場で働く人達も満足でしょうね。

豊ちゃん 東京都中央区築地5-2-1 築地市場1号館


築地場外市場も回ってみましたが、鮮魚をはじめとした各種の食品以外にも道具類や飲食店など。しかし、こういう市場だったら全国いろんなところにありますよね。その中でテリー伊藤のお兄さんがやっておられる玉子焼きの店「丸武」を見つけました。TVにもよく出る有名店なので、写真を撮っている人が多いです。

この店では一口食べ切りサイズの玉子焼きを100円で販売されていました。これは良いサービスですね。買ってみたら、焼きたて熱々で美味しかったです。お店も繁盛されているようで結構ですね。

丸武 東京都中央区築地4-10-10 http://www.tsukiji-marutake.com/


初めての築地市場、やはり面白かった。移転の前にもう一度くらいは来てみたいかな。しかし、鮮魚が買えないので見るだけになってしまうのが残念ですね。