E級日記

もんがぁ のE級的生活の記録です

東京遊覧 街歩き編

5月13日~15日の三日間、東京に行って来ました。私自身は20~30歳代に10年ほど首都圏に住んでいたのですが、東京の変っていく様には来るたびに驚かされます。

東京での移動は地下鉄が主になりますが、これが中々大変です。目的地までどの路線で何処で乗り換えるか?乗り換え時に駅の中で歩かないといけない距離まで考慮して、どういう経路が最適かを選ぶのは、経験がないと中々難しいですね。都会の人は足腰が弱いというのは嘘で、東京で生活していると、田舎と比べて歩く距離はかえって長いのではないかと思います、、という訳で、今回もかなり歩きました。


泊まったホテルが銀座だったので、食事や買い物などは主に銀座周辺で済ませました。

■トリコロール本店
二日目の朝食はこちら、銀座5丁目の裏道に古くからある喫茶店です。入口は回転ドア、店の外観や内部の造りも重厚で、いかにも銀座の老舗喫茶店という雰囲気です。

名物のカフェオレを注文すると、コーヒーとミルクを高い位置から同時にカップに注いで泡立ててくれます。まさに名人芸、何度見てもこれは見事ですね。

モーニングセットは飲み物が選べて、それにトーストとサラダが付きます。店内にはコーヒーの香りが漂って、トーストも美味しいです。

平日の朝、この店でゆったりと過ごす朝食、ちょっとリッチな気分になれます。

トリコロール本店 東京都中央区銀座5-9-17
銀座トリコロール


■ウエスト銀座本店
三日目の朝食はこちら、西銀座にある洋菓子と喫茶の店です。
店内に入ると真っ白いクロスが掛かったテーブル、レトロな制服のウェイトレスさんが恭しい物腰でサービスしてくれます。メニューはケーキなどのスイーツ、軽食、ドリンクなど。店頭でも販売している名物のドライケーキを食べることも出来るそうです。

実は私達のお目当ては"ハムサンド"です。パンは白い食パンとライ麦入りパンがあって、トーストするか否かも選べます。私はライ麦入りパンをトーストで注文しました。
出てきたハムサンド、ハムは3層、ボリュームありますね。添えられたレモンを絞ってハムに垂らして頂きます。え~!これは美味い。ハムサンドなんてどこにでもあるのに、素材と調理が完璧だとこんなに美味しくなるのですね、、目から鱗です。

家内が注文した"スコーン"もさっくりとして美味いです。添えられている生クリームが上品でナチュラルな味わいで流石ですねえ。

飲み物はお代わり自由、なんとも贅沢な朝食です。こういう朝食を普段から何気なく食べている人って、どういう人達なんだろう?、、やはり東京は凄いなあと思います。

銀座ウエスト銀座本店 東京都中央区銀座7-3-6
www.ginza-west.co.jp


■ナイルレストラン
ここは東銀座にある有名なインドレストランで、いつも行列が出来ていますね。ホテルのすぐ近くだったので、一日目はここで昼飯を食べました。

店の人は全てインド人なのかな。席に座るなり「ランチでいいですか」と一声。いやいやと言って一応メニューを貰って眺めて、名物の"ムルギランチ"と"野菜カレー"を注文しました。
ムルギは運んできてから、店員さんがナイフとフォークで鶏足をバラシてくれます。

この店では客の8割以上がムルギを注文、確かに美味いなあ。店の人も薦めるわけだ。

ナイルレストラン 東京都中央区銀座4-10-7
ナイルレストランのホームページにようこそ!


夜の銀座を散歩。新宿や渋谷ほど人が多くないので、ゆっくり歩けます。

■鳥よし銀座店
一日目は夕方からけっこう強い雨が降りました。日曜日だったので定休日の店が多く、店の選択に困りましたが、取りあえずビールが飲みたいので、こちらの焼き鳥店にやって来ました。この店は有楽町と新橋の間のJR高架下にあって、かなりの人気店です。

注文は"お任せ"でお願いしました。最初にお通しの"糠漬け"と"ダイコンおろし"が出て、その後は焼き手がこちらの食べ方を見ながら次々に焼いてくれます。

どれも美味いので出された端から食べていると、それに合わせて次々に出てきて、ちょっとオーバーペースになってしまいましたね。う~ん、よく食べた。

値段は広島よりちょい高めですが、やっぱり東京の焼き鳥は美味いですわ。

鳥よし銀座店 東京都中央区銀座7-2 銀座コリドー 街 1F
www.hotpepper.jp


二日目は11:00から歌舞伎鑑賞だったので、それまでの時間は近くの築地市場へ。

●築地市場
本来であれば既に豊洲に移転しているはずの市場、いまだに築地にあります。スペースも設備も、どう見ても限界を越えています。一日も早く豊洲に移転するべきですね。

場内の飲食棟は相変わらず観光客で凄い混雑ですが、その8-9割は外国人です。

観光面では築地市場が無くなるのは勿体ないと思いますが、既に市場としての機能は満たしていない感じ。また、場内を走り回るターレーが観光客を全く避けないので、危なくて仕方ありません。事故が起きないのが不思議です。

場外市場は場内にも増して大混雑。ここも殆どが外国人で、まさにカオスです。

場外を歩いていると、なんか見覚えのある人が、、かってプロ野球の巨人に在籍していたクロマティです。意外と小柄ですね。雑誌かテレビの取材みたいで、いろんな店を覗いては店の人に愛想を振りまいていました。

ここはテリー伊藤氏の実家「丸武」です。店頭で食べ歩き用の玉子焼き(100円)を売っているので、買って食べました。やはり、焼きたては美味いですね。

築地市場が移転した後は「場外」も徐々に変わっていくのだろうけど、できればこの猥雑な雰囲気を残してほしいものです。


●原宿界隈
歌舞伎を観た後は、Mさんとの会食のため原宿へ向かいました。

竹下通は初めて通りましたが、ここも外国人率が8割以上。アニメのようなコスチュームの人が多数、ここは日本なの?という感じですね。

■イタリアンバル「ALA」
横浜在住のMさんご夫婦と待ち合わせて、久々に食事をご一緒しました。ここはMさんのお薦めの店、原宿なのに落ち着いた雰囲気です。

まずは乾杯~!私達は遊んでいますが、Mさんご夫妻は仕事帰り、お疲れさまです。

ビールやワインも珍しいものが揃っているし、料理はどれも美味しかったです。

飲んで食べて喋って、とても楽しい時間でした。Mさんご夫妻、ありがとうございました。次回は広島で飲みましょう。

ALA (アラ)東京都渋谷区神宮前3-26-11
darumapro.co.jp


●上野アメ横
三日目は上野公園へ行ったので、帰りにアメ横を歩いてみました。ここも外国人が多いなあ。最近の東京はどこに行っても外国人だらけですね。

この界隈には韓国系、中華系、東南アジア系、アラブ系などの店もたくさんあります。まさにマルチカルチャリズムというか、アメ横独特の雰囲気ですね。

日本は閉鎖的な国だと言われてきましたが、最近の日本は外国人観光客に席巻されている感じ?決して悪いことだとは思いませんが、中国人観光客の多さにはちょっと辟易します。


その後は土産物を買いに日本橋へ移動しました。この辺りには有名店もたくさんありますが、時間をあまり掛けられなかったので、昼飯は簡単に済ませることにしました。
■大勝軒@日本橋
裏道に入ると行列のできている店もあったのですが、一目見てピンときてこの店へ。

私は"モヤシソバ"と餃子。"モヤシソバ"は横浜で言うところの"サンマーメン"、久しぶりです。餃子も手作りで美味いです。

家内は「始めました」の貼り紙を見て"冷やし麺"にしました。懐かしい"冷やし中華"の味、甘酸っぱいタレが良いです。

ここは正解でした。私はこういった古くから地域に根付いているような店が好きなのです。

大勝軒 東京都中央区日本橋本町1-3-3


今回の東京旅行も盛り沢山で楽しかったですが、結構歩き回ったので体は疲れました。やっぱり歳ですね。しかし、東京に行くと今でも毎回何かしらの刺激があります。これからも、東京には定期的に行きたいなあと思います。

東京遊覧 文化娯楽編

5月13日~15日の三日間、東京に行って来ました。東京に来るのは2年ぶりですが、街を行き交う人の数、歩く速さ、やはり広島とは全然違いますね。
今回の上京の目的は美術館巡りや歌舞伎の鑑賞など。広島では見ることの出来ない色々な催し物を巡ることが出来ました。

■尾形光琳・乾山展
南青山にある「根津美術館」は、実業家・根津嘉一郎が蒐集した日本・東洋の古美術品コレクションを管理・展示するためにつくられた美術館です。元々は根津の私邸だった場所ですが、近代的な美術館建物と広い日本庭園を備えた良い美術館ですね。

4月14日~5月13日の期間で開催されていた特別展「光琳と乾山(芸術家兄弟・響き合う美意識)」、訪れたのは最終日でした。

根津美術館所蔵の国宝「燕子花図屏風(かきつばたずびょうぶ)」、実物を見るのは初めてですが、構図も色遣いも大胆で、やはり凄いですね。
もう一つ見たかったのは乾山作の器ですが、中でも光琳が画を描き乾山が賛を書いた兄弟合作の「銹絵寒山拾得図角皿」。有名な皿なので実物を見ることが出来て満足です。

日本庭園を歩いてみましたが、本当によく手入れされています。庭にも燕子花(かきつばた)が咲いていて、綺麗でした。

根津美術館 東京都港区南青山6-5-1
www.nezu-muse.or.jp


■岡本太郎記念館
同じく南青山、ここは故岡本太郎の自宅兼アトリエがあった所です。

旧本宅に隣接して記念館の建物が増築されています。記念館側は受付、売店、展示室など。2階の展示室は復元された「太陽の塔」関係の展示でした。なお、館内の撮影は自由です。

ここは旧本宅の居間兼応接間という部屋です。ここに岡本太郎が座っていたのですね。

こちらはアトリエ。2階まで吹き抜けになっていて、かなり広い部屋です。机、道具、キャンバスなどもそのまま残っていて、往時の製作風景が偲ばれます。

庭にも色々なオブジェが、、岡本太郎のフィギュアまであって中々シュールです。

ここは中々面白かったですね。私自身はこれまで岡本太郎にそれほど関心があった訳ではないのですが、一気に身近に感じました。大阪万博記念公園にある「太陽の塔」の内部が復元されたとのこと、これは是非行ってみたいと思います。

岡本太郎記念館 東京都港区南青山6-1-19
ようこそ岡本太郎記念館へ!


■五月歌舞伎 團菊祭
今回の東京旅行の一番の目的はこちら、歌舞伎座へ来るのはこれが三回目です。初めて歌舞伎を観たのは5年ほど前になりますが、それからは歌舞伎座の他に京都南座、金毘羅歌舞伎など、年一回くらいのペースで観ています。

五月歌舞伎は、故市川団十郎の五年忌「團菊祭」ということで、昼の部は海老蔵が五役を務めます。海老蔵は京都の先斗町歌舞練場で開催された「吉例顔見世興行」で一度見ているのですが、やはりいま一番華のある役者なので、是非観たかったのですよ。

歌舞伎の興行は良い席のチケットを取るのが大変です。私達は松竹歌舞伎会に入会しているので、一般の販売より数日早くチケットが買えるのですが、それでも前の方の良い席はゴールド会員などが既に取っているので、中々手に入りません。チケット販売開始日には「チケットWeb松竹」のHPから購入しますが、AM10時の販売開始からあっという間に良い席は無くなっていくので、とにかくスピード勝負で毎回ハラハラしますね。

昼の部は10時半に開場ですが、歌舞伎座前には既に観客が大勢集まって来ていて、開場と同時に続々と館内に入って行きます。

今回取れた席は、前から13列目の花道近く。悪くはないのですが、もう少し前の席が欲しかったなあ。やはり海老蔵人気のせいでしょう。

歌舞伎座の席数は1,800ほど。チケットは手に入り難いのに不思議と前の方にも空席があります。企業などが営業用に交際費で押さえているとか、旅行社がツアーパック用に取っておいて売れ残ったとか、いろいろ理由はありそうですが、何にしても勿体ないことです。

館内の売店でしか買えない"めでたい焼"(250円)です。たい焼きの中に餡子の他に紅白の一口大のお餅が入っています。しかし、これは大人気なので直ぐに売り切れます。残念ながら今回は買えませんでした。

演目は成田山開基1080年記念に因んで「雷神不動北山櫻」の通し狂言。市川宗家のお家芸・歌舞伎十八番のうち、「毛抜」「鳴神」「不動」の3つが入るという豪華版です。

海老蔵は出ずっぱりで大変ですが、楽しめました。海老蔵以外では尾上菊之助、尾上松也を初めて見ることが出来たのが良かったですね。

歌舞伎座 東京都中央区銀座4-12-15
歌舞伎座


最終日は良い天気でした。上野の西郷さんの銅像とは、久しぶりにご対面しました。


■国立科学博物館 人体:神秘への挑戦
上野公園の中には、博物館や美術館などいろいろな施設がありますが、今回は国立科学博物館を訪れ、現在開催中の特別展「人体-神秘への挑戦-」を観ました。

特別展はNHKスペシャルの「人体」とタイアップした内容で、ルネサンス時代より続く人体を理解する歴史を振り返りながら、人体の構造と機能を解説し、最先端の研究の動向を紹介するものとのこと。中々面白かったのですが、人が多くてちょっと疲れました。

jintai2018.jp

特別展の後は常設展も見学、恐竜の骨格展示などもあって、中々面白いです。ここは、展示内容をじっくり見ようと思ったら丸一日時間を取らないと無理ですね。時間の関係で中途半端になってしまったのは残念でした。

国立科学博物館 東京都台東区上野公園 7-20
www.kahaku.go.jp


2泊3日の東京旅行、今回もいろいろ面白いものが見れました。東京は本当にワンダーランドというか、時間の進み方が広島とは違うし、見たいものがたくさんあります。やはり、東京へは定期的に来ないといけませんね。