E級日記

もんがぁ のE級的生活の記録です

熊野古道の旅@新宮・那智

熊野古道の旅3日目。今日は本宮から舟で新宮へ、そして那智大社へと向かいます。この旅の途中、各所で見たのは山崩れの跡、、これは2011年の台風12号による紀伊半島大水害の爪痕でした。

■熊野川・川舟下り
かって熊野三山を参拝する人々は熊野本宮大社に詣でた後、川舟で新宮まで行き、その後那智を目指したとのこと。この川の道も世界遺産:熊野古道の一部です。道の駅「瀞峡街道熊野川」下の川原から熊野速玉大社横の権現川原まで16kmを下る川舟ですが、これも2011年の大水害により施設が流出して一時運休していたようですね。熊野川の両岸は片方が和歌山県でもう一方が三重県、水害の跡はいまでも残っていますが綺麗な風景が続きます。

舟には船頭さんと熊野古道の語り部が同乗してガイドしてくれます。ただ景色を眺めるだけではなくて、色々と面白い話が聞けて良かったです。

案内してくれた語り部(ガイド)さんが「どこから来たの?」と聞くので「広島です」と言うと、「広島のどこ?」「広島市内ですが」「市内のどこ?」「南区の○○ですが」「ああ、○○ね」「知っているんですか?」「前は広島に住んでいたからね」「えっ!」。なんでも、広島には長く住んでいて、10年前に郷里であるこちらにUターンされたのだそうです。そうなんだ、日本は狭いですねえ(笑)。


■熊野速玉大社
新宮の熊野川の河口は、かって熊野川を行き交う川舟や筏流しの人が利用する宿や店などが建ち並んで大いに賑わっていたそうです。建物は仮設で洪水の時には折り畳んで移動できたのだとか。その場所は川原町と呼ばれていますが、それが熊野速玉神社の門前町といったところですね。
、、という訳で、熊野三山の二番目、速玉大社に参拝しました。伝説によれば、熊野の神々は最初にこの近くの神倉山に降臨したとのこと。この辺りは至る場所に伝説があって、やはり神の国といった感じです。


■熊野那智大社
さて、熊野古道の最後は那智大社です。熊野古道といえば鬱蒼とした杉木立の中の石畳の道、、というイメージですが、そのイメージ通りなのがこの大門坂です。実際にイメージ写真として使われるのも、ここが多いのではないですかね。

樹齢千年近くかと思われる杉が立ち並ぶ景観は、私達が思い描く熊野古道そのものです。

石段を登り切って目にする那智大社、これまでの苦労があるからこそ神々しく見えるのかな。タクシーでさっと登って来たのでは、こういう感動はないでしょうね。かって都からここまで自分の足で歩いてきた人にとっては、もっともっと輝いて見えたのでしょうね。

那智の滝と五重塔、、絵葉書にもよく使われるアングルですが、やはりこれは絵になります。

近くで見る那智大滝は迫力がありますね。ここも2011年の大水害で景観が変わったそうですが、周囲の樹木が流されて、滝の下部は逆によく見えるようになったとか。

いや〜歩き回って熊野三山を制覇!。初心者コースでしたが、それでも結構歩きましたね。熊野というのは、なんか不思議な魅力がある場所だなあ、、上手くは言えないのですが、自然を目にして唯無心になれるというか、宗教とは関係なく誰でも同じような感覚を共有できる場所ではないかと思います。う〜ん良かった、やはり熊野に来て良かったです。


■那智勝浦
三日目の泊まりは南紀勝浦です。こちらの休暇村は全室オーシャンビューで素晴らしい立地です。

大浴場も海に向って全面ガラス張り。さらに露天風呂から眺める太平洋、、本当に気持ちよかったです。

食事はビュッフェスタイルですが、別注文でいろんな料理が頼めます。

日本酒は地元の"勝浦浪漫"、いや〜美味しいですねえ。

これは"マグロ・カツ"、南紀勝浦漁港は全国でも有数のマグロの水揚げ量なのだそうです。

こちらの宿も良かった。施設、風景、風呂、食事、従業員の方の応対も良いです。ここだけに一週間くらい泊まって静養してもいいなあ、、のんびりできますね。熊野旅行の足場として最適ではないですかね。
休暇村南紀勝浦 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町宇久井719