岡山県の直島に行って来ました。宇野港でフェリーに乗り遅れて小型旅客船の方に乗ったのですが、乗客の9割以上が外国人。それも中国人よりも欧米の人が多いです。このところ欧米からの観光客は瀬戸内海がブームということですが、やはりそうなのですかね。
直島の宮浦港に着くと、草間彌生作の「赤カボチャ」が出迎えてくれます。
私達はベネッセハウスに宿泊するので、島内を周期的に回っているホテルのバスに自由に乗ることができます。荷物も預かってくれるし、とても便利ですね。
■地中美術館
周回バスに乗って「地中美術館」にやって来ました。美術館の手前にチケットセンターがあって、まずはここでチケットを購入します。ネットでも購入できるのですが、チケットには入場時間指定があり、今回は到着時間が読めなかったので、その場で購入しました。
「地中美術館」はゆったり観覧できるように時間帯ごとの入場者を制限しています。入場まで30分待ち、チケットセンターのベンチでサイダーを飲みながら待ちます。
時間がきて100mほど離れた美術館まで歩きます。ここが入口、内部は迷路のような複雑な構造でした。この美術館は安藤忠雄の設計で、美術館自体がアート作品ということです。
一番印象に残ったのはクロード・モネの「睡蓮」でした。天井からの自然光による間接照明だけで作品を見るのですが、天気により時間により色彩が移ろって、いつまで見ていても見飽きませんね。ベネッセハウスの宿泊者は無料で再入場が出来るので、次の日も「地中博物館」に来て、モネの「睡蓮」を堪能しました。
■ベネッセハウス・ミュージアム
直島で宿泊できるベネッセハウスは、ミュージアム、オーバル、パーク、ビーチの4棟があって、私たちはミュージアムに宿泊しました。
部屋は快適、大きなベランダが付いていて瀬戸内海が見渡せます。
ベネッセハウス・ミュージアムは美術館の中に宿泊施設があるという感じ。宿泊客は自由にミュージアムを観ることがでます。私たちはギャラリーツアーにも参加して、展示作品について説明を聞いたのでよく分かりました。
ベネッセハウスミュージアム | アート | ベネッセアートサイト直島
■テラスレストラン
夕食はベネッセハウス・パークに隣接するテラス・レストランへ。瀬戸内海が見渡せる窓際の席で、日が暮れていくのを眺めながら、ゆっくりを食事を頂きます。
一日歩き回ったので、冷えたビールが美味いわ~。注文したのはフランス料理のコース、前菜から始まってメインは牛ほほ肉の赤ワイン煮込み。どれも美味しかったです。
最後にデザートを頂いて、すっかり満足しました。
食事の後は、パークの中に展示されている作品を案内してもらうナイトハイクに参加。ベネッセハウスはいろんなプログラムがあって楽しですね。
ミュージアムに一泊して、朝食は部屋のテラスで持参したパンとコーヒーです。テラスから見渡す瀬戸内海は、朝靄が立って幻想的な風景でした。
ビーチにある草間彌生作の「南瓜」、背景には高松市街が遠望できます。
■李禹煥美術館
二日目は、まず「地中博物館」を訪れた後、こちらの「李禹煥美術館」へ。ここも作品と安藤忠雄の設計の建物の両方が組み合わさったアートです。私自身は現代アートはよく分からないのですが、まずもって一度は見てもいいかな。
■本村 家プロジェクト
直島は島全体が美術館のようなもので、いたる所にアート作品があります。本村エリアにある「家プロジェクト」、そこを歩いて回ります。
南寺は一回に中に入れる人の数が決まっているので、混んでいる日は予約が必要です。中に入ると、ちょっと言いようのない空間と時間、、これは体験してみて下さい。
元々は何の変哲もない瀬戸内海の島の一集落、広島生まれの私にとっては見慣れた風景です。
家の軒先には燕の巣、子供の頃によく見た風景がここには残っていますね。
家プロジェクトは、集落の建物を生かして、いろいろと面白いシーンがありました。
それぞれユニークな名前がついてます。「角屋」「碁会所」「石橋」「歯医者」など。
いや~面白かったなあ。直島は超有名なので、広島在住の私の周囲の人はほぼ訪れてますが、私はこれまで現代アートには興味がなかったので初めてでした。しかし、島全体がアートの展示場というのは凄いですね。皆さんが賞賛している訳がよく分かりました。