新型コロナの新規感染者数は全国的にかなり減ってきて、一時的かもしれませんが落ち着きを見せていますね。この時期を利用して、高知県に行って来ました。高知は大好きな土地、綺麗な風景を見て、美味しいものも色々頂きました。
今回の旅も全行程が車での移動です。朝に広島を出て瀬戸大橋を通って、昼頃には高知市に着きました。昼飯はこちら、高知城の傍にある「ひろめ市場」です。
いつもは観光客が溢れて活気ある場所ですが、やはりコロナの影響ですね。そこそこ客はいるのですがちょっと寂しい感じ。まあ、開いていただけで良かったです。
”田舎寿司”、”ミニ海鮮丼”です。田舎寿司は高知の隠れた名物ですね。具は野菜で、りゅうきゅう(はすいもの茎)、ミョウガ、こんにゃく、しいたけ、四方竹など。これは美味いです。
ひろめ市場 高知市帯屋町2-3-1 ひろめ市場
その後は、高知市の北に位置する土佐山へ向かいます。
高知市街からは車で30分ほどですが、途中結構ハラハラするような細い道路区間もあって奥山に分け入る雰囲気ですね。ここは鏡川の源流域で、深い山々に囲まれた里山地域です。今回の旅の泊りはこちらにある「オーベルジュ土佐山」です。
杉、檜、土佐しっくい等で造られた木のぬくもりにあふれる建物です。
宿泊はホテル棟とヴィラがあるのですが、ヴィラは満室で私達はホテル棟に泊まりました。
客室はシンプルで清潔、広い窓から渓谷が眺められて良い感じです。
風呂は部屋にも付いてますし、露天風呂がある大浴場もゆったりして気持ち良かったです。
オーベルジュに泊まる楽しみは何といっても食事ですね。この宿では地元の旬の食材をふんだんに使ったお料理が頂けるとのこと。夕食は「土佐山 流転 会席」です。
【食前酵素】新高梨と仁淀紅茶のブレンドジュース 【冷野菜】新鮮野菜のフレッシュサラダ
【前菜】土佐山四方竹ピリ辛炒め煮、草峰庵のおから五目煮、牡蠣の時雨煮、朝採れ釜揚げちりめんとりゅうきゅうの土佐酢、もんちゃん苺の羊羹 【おすすめ一品】土佐のもち鰹 藁焼きタタキと季節の野菜添え 【替鉢】フォアグラの薯養蒸し。この間にお酒はビールから日本酒へ。高知の地酒飲み比べを頂きます。土佐の酒は辛口で美味いですね。
【焼物】鮎の塩焼き 【油物】海老の東寺揚げ 、野菜天ぷらの盛り合わせ 【お口直し】土佐山の香りハーブティ 【土佐山キュイジーヌ】土佐赤牛の藁焼きステーキ 卸しソース 旬の野菜と共に 【強肴】宝楽松茸の土瓶蒸し 【お食事】土佐ジローのたまご掛けごはん 宗田節醤油、お新香 【甘味】季節のフルーツと特製チーズケーキ。
どの料理も丁寧に作られていて、美味しかったです。最後に出てきた”玉子かけ飯”、白身をメレンゲ状に泡立て宗田節醤油をかけて食べるのですが、こういう食べ方は初めてだったので気に入りました。宗田節醤油は宿の売店にあったので土産に購入しました。
翌朝はオーベルジュの周辺を散歩しました。空気がきれいで気持ちよいですね。
朝食の地元の食材がたくさん並びました。美味しいのでつい食べ過ぎてしまいます。
アジ、サバの一夜干し、じゃこ天は炭火で炙って頂きます。
折角なので昼飯は抜きにするつもりで、こちらの朝食をお腹一杯頂きました。
こちらの宿は評判通りで食事が充実していますね。豊かな自然の中にあって環境も良いし施設も快適です。ここには是非また訪れたいと思います。
オーベルジュ土佐山 高知市土佐山東川661
www.orienthotel.jp
旅行二日目は、土佐山を後にして、仁淀川沿いに景色を眺めながら四国山地を越えて愛媛県に入り、「しまなみ海道」を経由して広島へ帰る行程です。
仁淀川は高知の主要河川のひとつ、四万十川と並ぶ日本屈指の清流です。伊野から国道194号線を通って、仁淀川の上流へと上って行きました。
仁淀川の本流には6本の沈下橋があるそうですが、この「名越屋沈下橋」はその中では最も下流にある橋で、現在も住民の生活道として利用されているそうです。橋にはガードレールが付いてないので、車で通る場合はちょっとハラハラしますね。
旅の二日目のお目当て”仁淀ブルー”を求めて、さらに上流へと上っていきます。
niyodoblue.jp
目指すのは「にこ淵」です。事前にネットで調べたとおり、「にこ淵」には大きな駐車場はなくて、皆さん周辺に点在する道の脇の駐車スペースに車を停めます。祝日(文化の日)なので混み合っていて、中々駐車スペースが見つかりません。やっと空いたところを見つけて、車を停めて「にこ淵」の入口まで歩きます。そこからは金属製の階段を50mほど降りると到着です。既にたくさんの観光客が来ていました。
まさにこれが”仁淀ブルー”なのですね。目が洗われるような綺麗な水の色でした。
「にこ淵」は水神様の化身の大蛇が住む神聖な場所として、かっては地元の人も近寄らなかったそうです。近年は有名になって観光客が増えているのですが、環境を壊さないようにしないといけませんね。
国道194号線をさらに奥に入ると、仁淀川から吉野川の水系に変わります。四国山地は既に紅葉が始まっています。この辺りの風景は本当に綺麗でした。
四国山地を越えると、石鎚山の脇を通って愛媛県西条市に出ます。ここには9月に墓参りに来たばかりなので不思議な感じです。今回も今治JA産直市「さいさいきて屋」に寄って買い物をして、「しまなみ海道」を通って広島に帰りました。