E級日記

もんがぁ のE級的生活の記録です

熊本忘年旅行 二日目

旅行二日目は、熊本市からバスに乗って、阿蘇、黒川温泉を回ります。

天気も良くて暖かく、この時季にしては珍しい行楽日和でした。阿蘇の外輪山の展望台より、中央火口丘である阿蘇五岳を望みます。阿蘇市側から見る阿蘇五岳は釈迦が横になった姿(涅槃像)に見えるということですが、確かにそう見えなくもありません。おへその辺りが中岳になるのですが、今日も噴煙が昇っていました。地元の人はこれを「今日もよく茶が沸く」と言うのだそうです。


■阿蘇神社
肥後国の一ノ宮である阿蘇神社です。さすがに社格が高いだけあって、風格のある立派な社殿ですね。中国人観光客も訪れていたし、ちょうど結婚式も行われていたりして、賑わっていました。

神社の横参道にある門前町周辺には雰囲気のよい店が並んでいて、観光スポットになっています。


水基というのは水が出る基(もと)、つまり水飲み場のことです。阿蘇神社の周辺は湧き水に恵まれ、古くから生活用水、飲用水として利用してきたそうです。現在は門前町界隈に木や石造りの水基が15箇所あり、この水基を巡るのも観光客の楽しみのひとつになっているとのこと。

豊かな水量、綺麗で美味しい水でした。こういうふうに水が良い土地というのはいいですね。

門前町を散策して店を覗きながら、美味そうなものを見つけて買い食いします。まずは"馬ロッケ"、馬の肉を使ったコロッケです。注文の度に揚げてくれるので、熱々で美味いです。

次は"阿蘇牛のカレーパン"、これも揚げたて。こういう食べ歩きは大好きです。


阿蘇神社を挟んで門前町(仲町通り)の反対側に一軒の饅頭屋があります。ここも有名な店ということなので行ってみました。かなり年季の入った佇まい、店に入ると二重焼き饅頭の他にお好み焼きも作っておられます。観光客向けというよりも、地元に根付いた店のようです。

この店では"回転万十"と標記されていましたが、帽子のような形で可愛らしいですね。

買って帰って、家で饅頭を割ってみてびっくり。餡子がぎっちり詰まっています。

一個90円の饅頭ということで甘くみていましたが、意表を突かれました。そして、この店がなぜ有名なのか、やっと分かりました。やはりここは名店ですねえ。
たしろや 熊本県阿蘇市一の宮町宮地3054 


■黒川温泉
阿蘇神社をあとに、バスで黒川温泉に向かいます。最近とみに人気のある温泉なので、さぞや観光客が多いだろうと思ったのですが、意外と少なくて拍子抜け。バスガイドさんの話では、例年いま頃は雪が積もっているので、外湯巡りの日帰り団体客はあまり来ない時期なのだそうです。今年は暖冬で雪はまったくなし。お蔭でゆったりとできました。

思っていたより鄙びた感じで、良い風情の温泉街です。

黒川温泉で一番大きな宿泊施設「優彩」で昼食と休憩。ここの料理は中々良かったですねえ。

待望の"馬刺し"です。昨夜の宴会では出なかったのですが、せっかく熊本に来たのだからこれは食べないとね。一切れですが"たてがみ"の部位もあったので、まあ満足です。

大分名物だと思っていた"だご汁"ですが、北部九州ではひろく食べられているそうです。小麦粉を練って平に作ったものを醤油仕立ての汁に入れます。根菜と一緒に煮てあるので身体も暖まりますね。

食事が終わってから、三々五々に外湯巡り。時間が限られているので何ケ所もは入れません。私はぶらぶらと温泉街を歩いてみて、感じが良かったこちらの旅館にしました。入湯料は500円、それで露天風呂に入れます。露天の岩風呂で竹やぶに囲われていて、渓谷の流れも望めます。最初の15分くらいは客が数人で、ゆっくりと温もることができました。

旅館の前には無人の温泉玉子販売所。代金を箱に入れて、勝手にゆで玉子が食べられます。

黒川温泉は予想以上に良かったです。ここは是非とも個人的に再訪したいですね。ポイントは観光客の少ない時期を狙うことかな。最近は中国人の観光客も多いので、中々空いている時がないみたいですけど。


今回の1泊2日の熊本の旅、結構よかったですね。熊本・阿蘇・九重の辺りにはまた来たいと思います。