E級日記

もんがぁ のE級的生活の記録です

岡山・美作地方 桜の旅(その2)

二日目は、奥津温泉を発って真庭の「醍醐桜」を目指します。

その途中で久世の町に立ち寄りました。ここも有名な桜の名所「久世・トンネル桜」、旭川の川岸に約1kmに亘って約180本のソメイヨシノが咲いています。この時期は夜になるとボンボリが灯されて、夜桜も楽しめるそうです。

川土手の道はまさに桜のトンネル、いまがちょうど満開で綺麗ですね。

河川敷には車が停まっていて、芝生で花見の宴を開いている人達がいます。この日は平日だったので地元の人だけのようですが、桜の季節には休日は大混雑するみたいですね。


旅の最後は、今回の旅行のきっかけになった目的地、真庭市別所にある「醍醐桜」です。
醍醐桜は近くまで車で登ることが出来ますが、開花の時期は大渋滞になって、休日には駐車場に入るまでに2~3時間掛かることもあるとのこと。私達は麓に車を停めて、ハイキングがてら「大勢の坂」を歩いて登りました。

醍醐桜に向かう道路はこの時期には一方通行になります。この日は駐車場に入るのに1時間待ちとのこと。私たちは車の列が続く道を見下ろしながら、てくてく歩いて登ります。

歩くこと1時間ほど。急に視界が開けて、尾根の上に醍醐桜が見えてきました。
わっ~!多分あれだよね~!やっぱ大きいなあ!思わず声を上げてしまいました。そこから、近くにある集落の中の道を通って醍醐桜のある尾根まで登りました。

見上げるような桜、快晴の空を背景にして辺りを払う圧倒的な存在感、凄い巨木です。
醍醐桜は推定樹齢千年。後醍醐天皇が隠岐配流の際に、この桜を観て賞賛したという伝承があって、この名が付いたとか。樹高18m、幹周り7m、根本周り9m、枝張りは南北20m。種類はアズマヒガン(ヒガンザクラの一種)とのことです。

醍醐桜の傍には近くの集落の人達が運営している茶店があって、地元の産品などを売っておられます。私達もそこで一服して、手作りコンニャクのおでんを頬張りました。

昼飯は醍醐桜を眺めながら、奥津温泉の道の駅で買った"葉ワサビ巻き寿司"です。葉ワサビのピリッとした風味が良いですね。山登りをした後なので、余計に美味しく感じます。

後醍醐天皇が隠岐に流罪になったのは今から700年ほど前ですから、もし天皇がこの桜を見たとしたら樹齢300年くらいの時になります。ただし、醍醐桜の樹齢は700年くらいという見解もありますから、実際に後醍醐天皇が見たのが現存する桜かどうかは分からないですね。しかし、この醍醐桜は本当に見事ですわ。来て良かった~、今回の旅のハイライトでした。


さて、家に帰ってからは、今回の旅行中に道の駅などで入手した戦利品を楽しみます。
まずは"山菜の天ぷら"など。岡山県北部は山間部なので、フキノトウ、コゴミなど、いまが旬です。それに原木栽培の椎茸など。本当に自然な味、山の精気を頂きます。

「醍醐桜」へ歩いて登る途中で見つけたツクシ。平地ではもう終わってますが、まだ残っていました。その時摘んだツクシを"おひたし"にしました、これも春の味ですね。