7月6日~7日にかけて西日本を襲った豪雨災害、大変な被害になりましたね。いまだ復旧の目途も立たない状況ですが、前から予約していた記念日の食事ということで、こちらの店にやって来ました。流石に繁華街の人出は少なく、ここも客は私達だけでした。
店内はカウンターだけの6席、現在はご主人一人で切り盛りされているようです。今宵は私達二人で貸し切りだったので、ご主人といろいろ話しながら料理を頂きました。
ご主人はかって八丁堀の「あんべぇ」におられたとのこと。料理は月替わりで5,000円と7,000円のコースのみですが、私達は7,000円のコースにしました。
どの料理もご主人が創意を凝らし、また手間の掛かった素晴らしいものでした。※料理の内容ですが、この記事を書いたのが訪れた日から10日ほど経ってからで、またお酒を飲んだせいで覚えていない点も多々あり、不正確だと思いますが勘弁して下さい。
先付は鮎の干物、生ウニ、キュウリに餡を掛けたもの。最初の一品で、この店の料理のレベルの高さを感じました。
最初だけ生ビールを飲みましたが、その後は料理に合わせて日本酒を頂きます。酒の品揃えも中々のもの、まずは賀茂金秀の辛口純米です。
二品目は素麺、トマト、オクラの寒天よせ。冷やしてあって夏向きの一品です。
椀物は鮑やエビ等などを山芋のトロロで包んだ真薯。冷たい汁でさっぱりと頂きます。
日本酒は寳剱の涼香純米吟醸に替わります。
向付の刺身盛り合わせ。タイ、イサキ、マグロ(中トロ、赤身)、トリガイ、ハモ(湯引き)、鯛の皮の牛蒡巻きなど。どの魚も適度に熟成させた感じで旨味があります。
この店の名物、誰もが驚く八寸です。凄い品数ですね、、個々の料理について説明されたのですが、実はよく覚えていません。しかし、どの品も手を掛けた丁寧な仕事であることは分かります。実際にとても美味しかったです。
お酒が替わって、玉川純米吟醸無濾過生原酒 Ice Breakerです。これは氷を入れてロックで飲む珍しい日本酒、夏には最高ですね。
焼き物はノドグロと佐賀牛のイチボ肉、あしらいは塩ラッキョです。ノドグロは脂がのってますね、佐賀牛は適度な脂で丁度よい焼き加減、旨味十分です。
続いて、鰻のパイ包み揚げ。この辺りでかなり満腹になってきました。
更に、米ナスと鴨肉のオーブン焼き。美味しいのだけれど、もうキツイ。
もずくとタピオカの酢の物。酢で口をさっぱりさせて、一息つきました。
最後の食事は、アナゴ寿司に赤だしです。赤だし、美味しいなあ。しかし、もう全部は食べられないので、アナゴ寿司は一部持ち帰りにして貰いました。すいません。
いや~この店は良いですね。料理も酒も美味しかったです。私達は7,000円のコースにしたのですが、これは失敗。本来は嬉しいことではありますが、想定以上の品数で往生しました。私達のような年齢だと5,000円のコースで十分だと思います。
ご主人はとても気さくな人で、料理や他の美味しい店についても、いろいろとお話しさせてもらって楽しかったです。この店の料理は月替わりということなので、季節を変えてまた訪れたいですね。
馳走 ぬくゐ 広島市中区富士見町15-17