E級日記

もんがーのE級的生活の記録です

尾瀬トレッキングの旅

6月5日~7日の三日間、旅行社のツアーに参加して尾瀬などを歩いてきました。

 6月5日 広島発-→羽田空港
     -→奥日光・戦場ヶ原(ハイキング4.5km)-→水上高原ホテル
 6月6日 ホテル→鳩待峠--尾瀬ヶ原(トレッキング15km)--鳩待峠→ホテル
 6月7日 ホテル→土合口→天神平(ミニハイク)→吹割の滝(ミニハイク)
     -→羽田空港-→広島空港

 
■奥日光・戦場ヶ原ハイキング:6月5日

旅行初日、まずは足慣らしのミニハイクで奥日光・戦場ヶ原を歩きました。
「戦場ヶ原」は男体山の裾野に広がる湿原で、名前は男体山の神と赤城山の神がここで戦ったという神話に由来します。かつて男体山の噴火による堰止湖であったところが湿原化したもので、350種類にも及ぶ植物が自生していて、野鳥の種類も多いとのこと。

私達が歩いたのは、湯滝~赤池までの約4.5kmのハイキングコース。湯ノ湖から中禅寺湖に注いでいる湯川沿いを歩きます。湯滝~赤池の間は湯川に並行するように自然研究路が設置され木道が整備されているので歩きやすいです。

ちょうど新緑の季節、木々の緑が目に鮮やかで清々しい気分です。

戦場ヶ原は野鳥が多いことでも有名。私達が歩いている途中でも、バードウオッチングのグループと何組も出会いました。皆さん双眼鏡や望遠レンズのカメラを装備して、野鳥を観察していました。こういう趣味も楽しそうですね。

この日は曇り空でしたが、逆に暑さが凌げて、とても快適なハイキングでした。2時間くらい掛けてゆっくり歩いて、次の日の尾瀬に向けて、ちょうど良い足慣らしが出来ました。

www.tochigiji.or.jp


■水上高原ホテル

今回の泊まりはこちら。ここは泊り掛けでゴルフやテニスなどを楽しむリゾートホテルですが、いまの季節は尾瀬トレッキングの基地にもなっています。

www.minakamikogen200.jp

食事は一日目の夜は和定食でしたが、それ以外は朝食、夕食ともにビュフェスタイルでした。最上階に谷川岳が望めるレストラン、1階に白樺林が見えるレストランがあって、ロケーションは最高。料理自体もけっこう良かったですよ。


■尾瀬ヶ原トレッキング:6月6日

旅行二日目、いよいよ本番の尾瀬ヶ原トレッキングです。朝8;00にホテルを出発。尾瀬までの道が狭いため通常の観光バスは通行できず、一回り小さいバスに分乗します。

ここは尾瀬の入口になる「鳩待峠」です。今回のトレッキングは初心者用の簡易なコース、この場合は鳩待峠から尾瀬に入り、また鳩待峠に戻って来る経路が一般的です。
この日の尾瀬の天候は終日小雨の予報。朝の時点では曇りで、まだ雨は降っていませんでしたが、レインコートなどの雨具はしっかりと装備して出発します。

尾瀬の地形は洗面器に例えられます。つまり、尾瀬ヶ原に入るには洗面器の縁から底へ降りていく必要があります。鳩待峠から歩き始めて尾瀬までは下り坂。比高は200mあまり、約1時間の行程です。道は石段と木道の組み合わせ、森林浴を楽しみながら歩きます。
途中に水芭蕉の群生地も通りますが、今年は開花が例年より早かったそうで、この辺りの水芭蕉は既に苞が落ちていました。白い苞がない水芭蕉は何か野菜のように見えますね。

1時間ほど歩いて、尾瀬ヶ原の端にある「山ノ鼻ビジターセンター」に到着。ここは尾瀬ヶ原の中で唯一トイレや売店、宿泊施設などがある場所です。この日は平日で天候もいまいちだったのですが、それでも多くのハイカーがいます。ガイドさんの話だと、次の土日は大変な混雑が予想され、トイレは30分待ちになるのではとのことでした。

いよいよ尾瀬ヶ原のトレッキングですが、尾瀬は全体が特別天然記念物であり、ラムサール条約で保護されている湿原です。ガイドさんからは以下のような注意を繰り返し受けました。

〇尾瀬のルール
 ・湿原には絶対に踏み込まない、木道は右側通行
 ・ゴミは全て持ち帰る(尾瀬に元々存在しないものは全てゴミと見なす)
 ・動植物の持ち込み、持ち帰り禁止
 ・トイレを使用したら100円チップ(維持管理協力金)を払う 

動植物の持ち込みについては、靴底についた外来植物の種子などもダメとのこと。私達は鳩待峠から入山したのですが、山道の入口に"種子落しマット"が敷いてあって、靴の泥をよく落としてから入山しました。
トイレについても、排泄物は浄化槽で処理水と汚泥とに分けられますが、処理水はパイプラインで尾瀬の外へ、汚泥は乾燥処理してヘリコプターで外に搬出するとのこと。そのためトイレの維持費用は膨大となるため、利用者に100円チップをお願いしているのだとか。本当に徹底していますね。

憧れの尾瀬ヶ原に立ちました。後ろに見えるのは至仏山で、少し雲が掛かっています。

植物研究見本園に咲いている水芭蕉の群生。研究見本園といっても特別な施設がある訳ではなくて、自然のままの湿原です。

夏が来れば 思い出す、遥かな尾瀬、遠い空、、この歌を思いだします。

水芭蕉は白い苞が花びらのように見えますが、これは仏炎苞と呼ばれ、葉が変形したものだそうです。苞の中央にある円柱状の部分に小さな花が多数集まっているのだとか。

今年は桜と同様に水芭蕉の開花も例年より早かったと聞いてちょっと心配でしたが、何とか間に合って水芭蕉をたくさん見ることができて良かったです。

お昼前頃から小雨が降り始めましたが、幸い雨はそれほど強くないので大丈夫です。尾瀬ヶ原の中を横切る木道を辿って、「牛の首」まで歩きました。

正面に見えるのは燧ケ岳。尾瀬ヶ原の中には"池塘"と呼ばれる水溜りが点在しています。これらの"池塘"は地下水路で繋がっているとのこと、湿原ならではの風景です。

「牛の首分岐」のベンチで弁当を食べることになりました。小雨はシトシトと降り続いていて鬱陶しいのですが、湿原内には屋根のある場所はないので仕方ないですね。

弁当は旅行社が用意して配られたもの。尾瀬の中にはゴミは一片も落としてはいけないので、気をつけて食べます。それなのに、ゆで卵?卵の殻を剥いていて欠片が落ちてもアウトだし、付いている塩の小袋を開ける時に切れ端を落としてもいけない。事前にガイドさんから何度も注意を受けたのに、これはないでしょう。こういう場所で配る弁当は、竹の皮で包んだ握り飯とタクワンであるべきでしょう。面倒なのでゆで卵は食べませんでした。

小雨が降り続き、トレッキング参加者も疲れ気味です。皆で話し合って、少し早めに「山ノ鼻ビジターセンター」へ戻って休息することに。ここには尾瀬の資料展示や紹介ビデオもあるので、しばしそれらを見て過ごしました。

さて、帰り道ですが、来た時とは逆に登り坂になります。比高は200mくらいなので大したことはないのですが、年配者が多いし一日歩いた後なので大変です。この頃には雨は上がっていましたが、木道が濡れているので滑らないように注意して登ります。

1時間半ほど歩いて出発点の鳩待峠へ帰着、お疲れさまでした。記念写真を撮った後、鳩待峠休憩所の名物"花豆ソフト"を舐めて疲れを癒します。

全行程約15㎞で滞在時間は7時間ほどの尾瀬トレッキングでしたが、楽しかったなあ。いろいろと思い出に残る体験ができました。
天候はいまいちでしたが、添乗員さんによると、このくらいの雨ならむしろ歩き易かったとのこと。尾瀬は標高が高く日陰もないので紫外線が強く、直射日光を受けると気温も高く感じるとのこと。翌日は晴天の予報ですが、歩くのは今日より大変だろうと言っていました。

www.yamakei-online.com


■天神平・谷川岳:6月7日

旅行三日目(最終日)、この日は快晴です。ホテルから尾瀬に向かうバスが次々に出発していますが、今日は暑くて大変そう。皆さんお気をつけて。

私達のツアー・グループは群馬県と新潟県の県境にある谷川岳へと向かいます。まずはバスに乗って谷川岳登山の起点、土合口へ到着。そこからはロープウェイで天神平まで登ります。
トップページ/谷川岳ロープウエー株式会社


天神平まで登ると真近に谷川岳が見えます。ここから更にリフトに乗って天神峠へ。

ここまで来ると谷川岳はすぐ傍に見えますね。6月だというのに山頂付近の谷筋には残雪があります。ここからは稜線を辿って谷川岳、一ノ倉岳まで縦走が可能。見ると直ぐ近くに感じますが、実際には現在地から谷川岳山頂までは更に3時間ほど掛かるとのことです。

こちらは栃木県方向で、彼方に武尊山(ほたかやま)など2,000m級の山が並びます。この日は快晴で360度の視界、最高の展望でした。ロープウェイの従業員の方に聞いても、こんなに視界が良い日は1年に何日もないとのことでした。

帰りはリフトに乗らず天神平のゲレンデを歩いて下ります。正面に見えるのは朝日岳。ここは冬場はスキー場ですが、こういう景色の中で滑るスキーは最高なのでしょうね。

快晴の天気に恵まれて、快適なミニハイクを楽しむことができました。


■JR土合駅

ロープウェイで土合口に下りた後、近くにあるJR上越線の土合駅に立ち寄りました。ここは「日本一のモグラ駅」と呼ばれているそうですが、その理由分かりますか?

実はJR上越線はこの区間は上り線と下り線が別経路に分かれていて(地図で確認できます)、上り線は地上を通っていますが下り線は地下深くを通っているのです。私達は地上の駅から連絡通路を通って下り線のホームへ向かいます。

下り線はこのトンネルを降りた先。階段は462段あって標高差は約70mだそうです。これはまるで地下要塞ですね。添乗員さんに「元気な人は下まで行って戻って来て下さい」と言われましたが、全員パス。トンネルを覗き込んだだけで退散しました。そう言えば、この駅の階段は映画「クライマーズハイ」で見た記憶があるなあ。


■吹割(ふきわれ)の滝

この旅の最後は利根町にある「吹割渓谷」です。この辺りの渓流は利根川の源流ですね。
吹割の滝(ふきわれのたき)|沼田市|観光 | 老神から旅する世界遺産と大自然


渓谷沿いに遊歩道があって、ぶらぶら散策していくと「吹割の滝」がありました。

高さ7m、幅30mの岩盤の裂け目に水が落ちているとのことで、ちょっと変わった景観の滝です。陽の光を水しぶきが反射してキラキラと輝いて綺麗でした。

渓谷の両側に聳える岸壁群、何万年もの歳月を掛けて、徐々に削られたものでしょう。

「吹割渓谷」の周辺は観光地化していて、食堂や土産物店が並んでいます。昼飯は各自で食べるということなので、私達は蕎麦屋に入りました。群馬県のこの辺りは蕎麦も名物ということで、十割蕎麦と野菜天です。田舎蕎麦で味わいがありますね。この地の名産の舞茸の天ぷらが美味しかったです。


その後はバスで3時間半かけて羽田空港まで戻り、夕方の飛行機で広島へ帰着しました。

2泊3日の尾瀬周辺への旅、楽しかったです。旅行社のツアーを利用したのは久しぶりですが、こういう山歩きがメインの旅だとガイドさんが付いてくれるほうが安心ですね。
尾瀬には是非もう一度訪れて、次は泊りがけで縦走するコースに挑戦してみたいです。そのためには、もう少し体を鍛えておかないとね。