E級日記

もんがぁ のE級的生活の記録です

広島の美味い蕎麦

広島は瀬戸内なので、元々は四国と同じく「うどん文化圏」です。私が子供の頃は、"そば"と言えば中華麺のことで、本来の蕎麦はわざわざ"日本そば"と呼んでいました。
従来は広島で蕎麦というと、山陰・出雲系が多かったですが、最近は東京などで修業した方がUターンするなどで、広島でも本格的な蕎麦屋が増えてきたのは嬉しいです。それともう一つ、「達磨」の高橋邦弘名人の功績も大きいと思います。現在は大分県に移住されましたが、その薫陶を受けたお弟子さん筋の店が広島県内に残って、広島の蕎麦のレベルを押し上げたと思いますね。

■蕎麦きり吟
ご主人はトライアスロンもされるアスリートです。
国内産の玄蕎麦を日本各地の農家から直接仕入れ、蕎麦殻を剥いた丸抜きを石臼で挽いて自家製粉。挽き立ての蕎麦粉十割に水のみを加えて蕎麦を打っているとのことです。本当に真面目に蕎麦打ちに取り組んでおられると思います。

私はいつもの"辛味おろしそば"です。蕎麦に辛味ダイコンをのせて頂きます。
う〜ん美味い。そば粉はいま埼玉県三芳産と茨城県古河産とのこと。極細に切った蕎麦は少しざらっとした食感。私はこういう蕎麦が好きで、味、食感、のど越しともに言うことなしです。そば汁もすっきりして良いですね。

+450円でアナゴ天ぷらが付けられます。天つゆに浸けて頂きますが、コロモはさっくり、アナゴの身が柔らかくて甘いです。本当にサツマイモの天ぷらを食べているような甘味、この店のアナゴ天ぷらは最高です。

ミシュランの広島・愛媛2018年版でビブグルマン獲得、おめでとうございます。
蕎麦きり吟 広島市南区段原1-7-18 蕎麦きり吟 ホームページ


■ひろしま蕎麦人
この店のご主人は達磨の高橋名人の孫弟子にあたります。
こちらの看板は実は高橋名人の揮毫だそうですが、原本は縦書きだったのを横書きに直したとのことでした。高橋名人は大分県杵築に移転されましたが、その遺産として、広島県下にお弟子さん筋の店が残ったのは幸せですね。

私はいつもの"おろしそば"、蕎麦粉はいま越前大野産とのことでした。新そば並みに緑掛かって、香りも咽越しも素晴らしいなあ。辛味大根で胃がすっきりする感じです。

家内が食べた"花巻そば"、海苔とワサビの風味が立って美味いです。

ご主人は研究熱心だし、凄く美味い蕎麦ですよ。ミシュランの広島・愛媛2018年版に初掲載、おめでとうございます。
ひろしま蕎麦人 広島市南区向洋新町2-2-5