今回の旅行は川棚温泉に一泊し、西長門をドライブしました。
川棚といえば名物の"瓦そば"、初日の昼飯は元祖の「たかせ」で"瓦そば"を頂きました。「たかせ」は川棚温泉の中に隣接して本館、東館、南館があり、本館の前には"瓦そば"の由来を書いた看板が立っています。この店は昭和30年台の創業とのこと、意外と新しいのですね。
この日は本館が休みの日だったので、東館の方に入りました。
店舗は趣のある日本家屋で、仲居さんの応対も老舗に相応しく手慣れた感じですね。私たちはお庭が眺められるテーブル席に案内され、まずは一服です。
"瓦そば"の由来は、西南戦争において薩軍の兵士が瓦を用いて野草、肉などを焼いて食べたという故事に基づいているとのこと。ただ、川棚の地は西南戦争には直接の関わり合いはないし、「たかせ」の創業者がこの故事をもとに、瓦の上でそばを焼くという発想を得たということみたいですね。
注文してしばらくすると、熱々の"瓦そば"が登場。これは豪快だな~。
茹でて軽く炒めた茶そばを熱した瓦の上に置き、その上に具として牛肉、錦糸卵、青ネギ、海苔、もみじおろし、レモンなどをのせて、熱い汁に浸けて頂きます。
茶そばの焼けてパリッとした部分が香ばしいです。いや~美味いなあ。
この"瓦そば"、山口県や広島県の一部では家庭でも食べられていて、実はわが家でも時々作ります。家で作る時にはホットプレートを使うのですが、ほぼ同じ味に出来ますね。ただ、わが家の場合、牛肉は甘辛く煮ておくのですが、元祖の「たかせ」は薄い味付けですね。個人的な好みで言うと、牛肉は甘辛くしたほうが好きかな。
大好きな"瓦そば"を元祖の店で食べられて満足です。「たかせ」は下関や門司にも支店があるので、そちらの店が便利ですが、せっかくなら川棚の本店で食べたいですね。
元祖瓦そば たかせ 下関市豊浦町大字川棚5255-4
www.kawarasoba.jp
今回は、川棚にあるパワースポットをいくつか巡りました。
まず、地元の人からは「犬鳴のお稲荷さん」と呼ばれている「福徳稲荷神社」。社殿の階段を登り振り返ると美しい響灘が見渡せます。沖の方には厚島が見えますが、この島は世界的ピアニストのコルトーが美しさのあまり永住を熱望したという話で有名ですね。
岬から社殿へと続く参道にある千本鳥居は「開運鳥居」とも呼ばれ、くぐると御利益があるとか。しかし、よく見るとこの鳥居、鉄パイプで出来ていますよ。長持ちはするだろうけど、御利益のほどはどうなんでしょうね?(笑)
福徳稲荷神社 下関市豊浦町宇賀2960
「クスの森」と呼ばれますが実は一本のクスの巨樹で、まるで森のように見えることからこう呼ばれているとか。樹齢約1000年、「新日本名木百選」に選ばれています。すぐ近くには俳人・種田山頭火の句碑~「大樟の枝から枝へ青あらし」~があります。
いまこの大クスは枯死の危機に陥っていて、保存活動が行われているとか。由緒あるクスの木ですから、なんとか守ってほしいものですね。
川棚クスの森 下関市豊浦町川棚下小野
二日目は、道の駅に立ち寄りながら、西長門の海岸線に沿って観光名所を巡りました。
本州と角島を結ぶ「角島大橋」、紺碧の海上を渡る全長1780メートルの白く美しい橋です。大手旅行サイトの人気投票とかでも上位にランクされ、CMとかにもよく使われて、カップルや女性グループには大人気の観光スポットですが、この日も観光客は多かったですね。
車の他に自転車や徒歩でも渡ることができるそうですが、歩道がないため、徒歩で渡るのはかなり危険ではないかな。
冬の日本海は海の色がエメラルドグリーンで本当に綺麗ですね。
米国CNNが2015年3月に発表した「日本の最も美しい場所31選」の一つに選んだため、いきなり有名になった「元乃隅稲成神社」です。
ここは行くまでの道が狭く、駐車場も狭いため休日は大変な混雑らしいです。この日は平日だったのでそれ程でもなかったですが、やはり観光客は結構来てました。
来てみると、切り立った海岸に鳥居の列。いかにも日本という美しい風景です。
元乃隅稲成神社のある海岸は玄武岩からなる海蝕地形で、波で削れた洞穴に突入する海水が圧縮された空気により上方に噴出する現象を「龍宮の潮吹」というそうです。赤い鳥居の先の小高い丘に登ればそれが見えるそうですが、この日は穏やかな天気で波もそれほど高くなかったので、大きな潮吹きは見れなかったです。
この神社の大鳥居には高さ5mの位置に賽銭箱が取り付けられていて、「日本一入れにくい賽銭箱」と言われています。私も挑戦しましたが、何回投げても入りませんでした。駄目だこりゃ、私の運気は当分上がりませんね。
元乃隅稲成神社 長門市油谷津黄498
1泊2日の川棚温泉~西長門の車旅でしたが、楽しかったです。温泉でのんびり出来たし、いろいろとリフレッシュできました。