E級日記

もんがぁ のE級的生活の記録です

神勝寺うどん

今日は良い天気だったので、ちょっと車で遠出。途中「みはら神明の里」「えぇじゃん尾道」などの産直市を回って野菜の買い出しをしながら、こちらへやって来ました。

初めて訪れましたが、随分と立派なお寺ですね。臨済宗の寺院とのことですが、地元の常石造船が経営母体のようです。院内には非公開の国際禅道場があり、また一般の人向けには日帰りや泊りがけで禅体験コースもあるそうです。

実はここを訪れてみようと思ったきっかけは、藤森照信氏の設計による建物があると知ったからです。この寺務所「松堂」がそれ。手曲げ銅板で葺いた屋根、松の自然木の丸太柱、粗い土壁、、一目見て藤森氏の手になるものだと分かりますね。

境内の紅葉はもう終わりに近いですが、それでも名残りの紅葉が綺麗でした。盛りの時は壮観だったでしょうね、来年の紅葉はここに見に来ようと思います。

昼飯は「五観堂」で"神勝寺うどん"を頂きます。境内に国際禅道場があるせいなのかな、外国人のお客さんが何組もいらっしゃいました。

このうどんは、実際に臨済宗の僧堂で修行僧が食べているのと同じ形式で提供されます。配膳の前に係の人から、このうどんの由来や食べ方について丁寧に説明がありました。

まずは太い箸(雲水箸)にびっくり。使いにくいけれど、これも良い経験ですね。お総菜(高野豆腐、カボチャの煮物、青菜のおひたし)と薬味(ゴマ、ショウガ、青ネギ、ダイコンおろし)。そして、うどん汁は大きな薬缶から注ぎます。

うどんは大きな桶に湯だめで供されます。このうどんがまた太いです。大きな箸で一本づつ、桶の縁で湯を切りながら椀にとって食べますが、もちもちとした食感で美味いですね。

うどんを食べ終わると、残った汁にご飯を入れて、汁かけご飯にして頂きます。最後にお椀にお茶を注いで沢庵で椀を綺麗に拭って、御馳走さま。
いや~禅寺の流儀に基づいた"うどん"というのは初めてですが、面白いし、もちろん美味しかったですね。これは一度食べる価値ありです。


その後は境内を見て回りました。神勝寺は「禅と庭のミュージアム」と銘打って、境内に白隠禅師の作品展示館や「洸庭」というアートパビリオンなどがあります。
この「洸庭」にある舟型の建物は、禅の瞑想が体験できるパビリオンです。入れ替え制で一度に20人くらい、中に入ると暗がりの奥に水面が広がり、静かに波立ち、波間にはかすかな光が反射している、、という仕掛け。この環境で25分ほど瞑想するのだそうです。しかし、申し訳ないですが私はほぼ寝てました、悟りを得るのは難しいです。

パビリオンを出ると、多宝塔の周辺に季節外れの桜が、、一年に2回咲く珍しい桜だそうですが、紅葉と桜が一度に見られるというのは面白いですね。

こちらのお寺はいろんな施設があって、お庭が綺麗で、中々楽しめましたね。今日は良い天気だったし快適なドライブが出来ました。


神勝禅寺 福山市沼隈町上山南91
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