正月箱根の旅 その1

元日の朝に広島を発って東へ向かいます。
新幹線の車窓(富士川辺り)から望む快晴の下の富士山です。例年であればこの季節には6-7合目より上は雪に覆われているはずですが、雪が筋状にあるだけ。今年はやはり暖冬なのですね。

小田原で新幹線を降りて、ここから箱根登山鉄道に乗り換えます。

箱根湯本は観光客でごった返していました。地域全体が箱根駅伝で盛り上がっている感じです。


私達が宿泊したのは、箱根湯本から少しだけ奥に入った塔ノ沢温泉。
そこにある創業400年の老舗旅館「環翠楼」です。明治維新後に静寛院宮(和宮)が療養のためこの地に滞在し、この環翠楼の場所が和宮終焉の地だそうです。現在の建物は大正期の建築だそうですが、木造4階建の建物は歴史を感じさせますね。

館内はよく手入れされています。もちろんエレベーターはなくて階段のみ。膝の悪い母親にはちょっと辛いですが、館内を見て回るだけでも驚きです。有形文化材に指定されている古い建物で、客室はちょっと狭いですが、洗面所、トイレは新しくなっていて、現役の宿泊施設としても十分快適です。

4階に上がると大広間が3つ、これは立派な造りですね。

この旅館の5代目の若主人がいろいろ説明してくれたのですが、ここには伊藤博文や李鴻章も滞在したとのこと、本当に歴史のある旅館です。


●一日目の夕食
露天風呂に入って汗を流して、落ち着きました。さて、お待ちかねの晩飯です。
先付:鮟肝豆腐、焼き鮟鱇、ポン酢ゼリー、前菜:手綱寿司、鳥松風、焼き百合根、イカ雲丹焼き、トコブシ酒蒸し、ソラマメ蜜煮など、造物:鮪、アオリイカ、ハタ、酢物:小鯛金紙巻き、よもぎ麩、ボウフウ

吸物:竹の子真丈、焼きタラバ蟹、ジュンサイ、ミツバ、柚子

煮物:甘鯛赤飯蒸し、車海老の芝煮、竹の子、菜の花、木の芽、焼物:足柄牛のステーキ・デミソース掛け

揚物:鱚東寺揚げ、小ナス、シシトウ

鰻飯、赤だし、香の物、フルーツ(メロン)

う〜ん、さすがです。どの料理も手が込んでいて、楽しめました。旅館の料理は、お造りの魚の質で全体のレベルがほぼ分かりますが、その点は文句なし。私は鮪は好んでは食べませんが、こんなに美味い鮪は久しぶりでした。やはり箱根でも一二の老舗旅館ですね。


●二日目の朝食
朝食はお正月バージョンで、黒豆、キントン、数の子、昆布巻き、伊達巻など。その他に鰆の柚庵焼き、南瓜と里芋のそぼろ餡、煮なますなど盛り沢山。昨夜のご馳走の後なので、全部は食べきれません。

雑煮は紅白の角餅、鰹だしの汁、具は鶏肉、ダイコン、ニンジン、シイタケ、ゴボウ、ミツバです。雑煮は地方ごとに違うところが面白いし、旅先でその地の雑煮を食べられるのは嬉しいですね。

朝から満腹です。この後は駅伝の応援ですが、頑張って応援して、ちょっとお腹を空かさないとね。

環翠楼 神奈川県足柄下郡箱根町塔之沢88