E級日記

もんがぁ のE級的生活の記録です

金沢の旅 一日目

北陸新幹線開業を一週間後に控えた金沢を旅してきました。

新大阪からサンダーバードで一路金沢へ、大阪からは2時間半あまりです。金沢駅に着くと、構内はまだ工事中の箇所もあって、急ピッチで最後の仕上げといったところでしょう。正面出口にある"おもてなしドーム"の天井からは「新幹線が春を連れて、やってくる」という垂れ幕が下がっています。


■麩料理
金沢に着いたのはお昼過ぎ、駅からこちらの店に直行しました。加賀麩の老舗「宮田」がやっておられる麩料理の店「鈴庵」、ここはお昼だけの営業です。

趣のある部屋で庭を見ながらの麩懐石、そして昼ビール。ちょっと贅沢な時間ですね。

これ全部、麩です。生麩の刺身、揚げ出し、麩のステーキ、車麩の巣篭り、生麩のフライ、ご飯の上には麩の佃煮、デザートは麩饅頭。麩だけなのに物足りなさは全くなくて、満足感に満たされました。

帰り際に女将と話しをしました。来週からはどうなるのか?恐ろしいですとのこと。すでに予約は満杯みたいですね。私たちはその前の落ち着いている時に来れて良かったです。
宮田鈴庵 金沢市東山3-16-8


鈴庵のすぐ近くに思い出の飴屋があります。30年前、前回金沢を訪れた時に寄りました。いまでも変わらず営業されているのですね。店に入ると随分と商品の種類が増えています。私たちが「これは前にはなかったよね」と話していると、店員さんが「前からありますよ」とのこと。「30年前に来た時にはなかったよ」と答えると、「あっそうですか」とニッコリ。それはそうだ、この人はまだ生まれていなかったはず。

俵屋本店 金沢市小橋町2-4


金沢市内の移動は周遊バスが便利です。一日フリーパス(500円)があるのですが、バス1回の乗車料は200円なので、3回以上乗れば得になります。金沢は見るべき場所がわりと狭い範囲に固まっているので、バスと歩きを組み合わせれば上手く回れますね。

宿は香林坊の近くのホテルでした。ホテルに荷物を置いて、これからまた歩き回ります。


まずは金沢城へ、石川門をくぐって城内へ入ります。さすがに百万石の御城、石垣も堀も規模が大きいです。30年前に来た時には、城の中に金沢大学のキャンパスがあったのですが、現在は大学は他所に移転して、金沢城公園となっています。

整備工事が進んで、以前とは比べものにならないほど復元建物が増えましたね。最近はこの金沢城に限らず、復元整備が行われる城跡が増えているので、私のような"お城フェチ"にとっては嬉しい限りです。


■日本一の居酒屋
一日目の夜は、金沢でも評判の高いこちらの居酒屋にやって来ました。最初は電話で予約を取ろうとしたのですが、本店もこちらの香林坊店も一杯ですとのこと。しかし、来てみて分かったのですが、予約が必要なのは4-5名以上のグループの場合で、カウンターは基本は予約は不可で、空いていれば入れるということ。私たちが覗いた時は、ちょうど運よく二人分空いていました。

良い居酒屋の条件として、まずはオペレーションがスムーズであること。その点ではこの店のスタッフの対応は文句なしです。お店自体に活気があって、客と店が一体になって楽しめる雰囲気がありますね。

北陸の海の幸、刺身の桶盛りです。ブリに甘エビ、いや〜美味いです。

今回、金沢で食べた中で一番の衝撃がこちら、のどぐろの一夜干しです。脂がのっていて身がとろりとして、全然生臭くなくて美味い! のどぐろは山陰でも食べましたが、全然別物、本当に驚きました。

"げんげ"の天ぷらです。"げんげ"は富山湾などの深い海で獲れる魚で、身体がゼラチン質のぬるぬるで覆われています。見かけは悪いですがこれが美味ということで、最近は高級魚の扱いになってきていますね。食べると、天ぷらなのに身がとろりとした食感で、これも美味い!

この居酒屋、何を食べてもまじで美味かったです。値段はもちろん広島の居酒屋と同じくらいですが、食べ物の内容は段違い。酒も「菊姫」「天狗舞」と良いのが揃っているし、金沢は本当に良い処だなあ。
いたる 香林坊店 金沢市片町2-7-5