E級日記

広島在住 もんがーのE級的生活の記録です

師走の京都の旅 二日目

京都の旅二日目、昨夜の酒がまだ残っている感じ。しかし、今日は今回の旅のメインイベント、歌舞伎見物の日なので、のんびりしている暇はありません。
8時過ぎにはホテルを出て、近くの「イノダコーヒ本店」に向いました。京都に来た時には、朝食はやはりここでないとね。朝7:00からの営業で無休なので、いつでも大丈夫という安心感があります。京の町屋特有の奥に深い造りで、店の裏には洋風の庭もあって、ゆったりとして寛げる店内です。

家内は普通にモーニングセット(京の朝食 1,230円)ですが、私はビーフカツサンド(1,770円)です。朝からこんなものを食べて大丈夫?と家内は呆れていますが、やはりここではこれを注文しないと納まりません。ボリュームたっぷりの牛カツは迫力がありますね。

カツに齧りつくと、、肉汁が滲みだして、う〜ん旨い。満足感がこみ上げてきます。

もちろんコーヒーも美味しいです。1時間くらいかけて、ちょっと優雅な朝食。京都の楽しみのひとつです。

イノダコーヒ本店 京都市中京区堺町通三条下ル
このイノダコーヒ、広島にも支店あることを迂闊にも知りませんでした。場所は福屋駅前店B1ですが、これは灯台下暗しでしたね。ビーフカツサンド・コーヒー付きが1,950円とのことです。


さて、いよいよ京都南座での歌舞伎見物です。いま上演されているのは「吉例顔見世興行」、東西の人気役者が出演します。私でも知っている有名どころとしては、松本幸四郎、片岡仁左衛門、中村勘九郎、七之助など。私はネット予約でチケットを買ったのですが、2等席Bで9,500円でした。1等席は27,000円!ふう〜ちょっと手が出ませんね。1階の前の良い席は松竹会員の常連客が押さえているようですが、後ろの方の席はネットでも購入できるようです。

南座の前は見物客で一杯、熱気で溢れています。

南座の館内は歌舞伎座より一回り小さいですね。私達の席は3階ですが一番舞台寄りの1-2番の席。舞台を上から見下ろす感じにはなりますが、直線距離は近くて結構よく見えます。京都という土地柄か、和服で来ている人や外国人の観客が多いですね。
今回は昨年の歌舞伎座の時の教訓を生かして、双眼鏡を持参しました。これが正解で、役者さんの表情まで克明に見えます。主役級の役者さんが出てくると3階席大向うから「成駒屋」「高麗屋」といった掛け声が掛かって舞台の雰囲気を盛り上げます。幕が開いている間はもちろん写真は撮れないですが、この場面は画になるなあというタイミングが沢山ありました。演目は4つあったのですが、この時季なのでトリは忠臣蔵七段目:祇園一力茶屋の場。勘九郎が寺岡平右衛門、七之助がお軽という兄弟競演が良かったですね。双眼鏡で見ていると、勘九郎は文字通り額に汗した熱演でした。

私達は昼の部を観たのですが、上演時間は10時30分〜15時50分迄、5時間以上の長丁場です。昼食は中程の30分の休憩時間にとります。私達は事前に買っていた押し寿司を食べたのですが、食事にトイレにと結構忙しいです(笑)。

今回の観劇は、昨年東京の歌舞伎座で観た時よりも良かったです。南座のほうが舞台が近くて臨場感がありました。そして、つくづく思ったのは歌舞伎鑑賞は体力が要るということですね。でも面白かったなあ。

歌舞伎を観た後、晩飯までの時間に祇園を散策しました。町並みは以前とあまり変わりませんが、この界隈も中国人観光客が増えましたね。悪い事ではないと思いますが、京都の静かな雰囲気がなくなっていくのは寂しい感じもします。

こういった裏路地には趣が残っています。一見さんの身では中々入りづらいですが、こういうところの店に普通に入れるようになれたら、別の世界があるんでしょうね。


晩飯は南座の近くにあるおでんの「蛸長」、この店は池波正太郎の本に出てくる店です。予約を受けていないということで17:30の開店10分前に行ったのですが、既にこの行列。人数を数えてみると私達は12-13人目でした。ネット情報では店はカウンターのみで15席とのこと。定時に開店して待ち客が一斉に入って、私達も第一クールでギリギリ入店できました。

おでん鍋を囲んでカウンターに客が並びます。その後も客が来るのですが、「すいません、いま満席してます」と言われてすごすごと退散。最初の客が出る1時間後くらいまでは席が空きませんから、第一陣を逃がした場合は1時間後以降に来るのが良いようです。

こちらのおでんはやはり独特ですね。ネタも京都らしいものがあります。まずは海老芋と蕗。お出汁は薄味で、たっぷりのネギと辛子が添えられます。ネギの上には山椒がふってあって、これだけでも酒の肴になりそうです。

次は蛸と湯葉。蛸はこの店の売りですから外せませんが、本当に柔らかく煮てあります。それ以上に私が気に入ったのは湯葉ですね。とろりとして出汁の味にもあっていると思います。

酒はもちろんお燗、おでんにはやはり燗酒がいいですね。昔ながらの酒たんぽを使っているのもいいですね。おでんは他にも京大根や宝袋(生麩入り巾着)などいろいろと食べたのですが、どれも美味しかったです。

外は寒いですが、おでんと燗酒で暖まりました。いや〜満足です、京都の夜は本当にいいなあ。
蛸長 京都市東山区宮川筋