熊野古道の旅@熊野本宮

熊野古道の旅2日目。午前中は小辺路を歩いて果無集落へ行ったのですが、その後は車で熊野本宮大社へ向かいました。本宮町に入ると、まず大きな鳥居が見えてきます。ここは「大斎原(おおゆのはら)」といって、かっての熊野本宮大社があった場所です。熊野川、音無川、岩田川の合流点の中州にあるので度々水害に合い、明治時代の大水害の後に今の場所(少し離れた高台)に社殿が移されたとのこと。

現在の社殿はこちらにあります。往古の本宮大社と比べると規模は随分と小さくなったようですね。

本殿の写真は撮影禁止ということで遠慮しましたが、特に監視はないし普通に撮れる感じでしたけどねえ。本殿の写真は神社のパンフレットやネット上にも沢山ありますから、禁止する理由が分からないなあ。速玉大社、那智大社はそういうことはなかったです。ちなみに市女笠を被った女房装束の人がいますが、参拝客と一緒に記念写真に写るのが仕事の方です(笑)。


■熊野古道:中辺路 発心門王子〜熊野本宮大社
熊野本宮大社に参拝した後は、中辺路を歩きます。車は本宮大社の駐車場に置いて、本宮前からバスに乗って出発点の発心門王子へ向かいます。バスの本数が少ないので事前に時刻表を確認しておかないといけませんね。連休明けだったので観光客が少なく、終点の発心門まで乗った客は私達2人だけでした。王子というのは、かって参拝者の守護のために作られた熊野神社の子社のことです。紀伊路−中辺路の沿道に九十九王子と言われ、参拝者にとってはマイルストーンとしての意味もあったようです。熊野古道はかなり険しい山道なのですが、発心門王子〜本宮大社の道は概ね下り坂で歩きやすく、一番ポピュラーなコースとのこと。約7kmの道程を2時間半ほどかけて歩きます。

熊野古道は一部にはこういった地元の生活道路も含まれています。バスが通う道路と交叉した箇所で、たまたま私達が乗ってきたバスの戻りに出会ったのですが、運転手さんがクラクションを鳴らして手を振ってくれたのが嬉しかったです。

古道には一定の間隔でこのような標識が設置されています。何か事故があって警察や消防に連絡する場合、この標識を見て自分の位置を知らせるためのものですね。こういう点もよく行き届いていると思います。

熊野は蘇生の地と言い伝えられています。古道周辺の森林は「蘇生の森」と言うらしいですが、歩いていると正にそんな気持ちになってきますねえ。森林浴をしながら古道を歩くと、なんだか心も洗われるような、、私自身も蘇生できたら良いなあ〜と思います。

今日はよく歩いたなあ、、お疲れさまでした。


■湯の峰温泉
二日目の泊まりは湯の峰温泉です。この温泉の由来は古く、開湯1800年、日本最古の湯とも言われています。確かに古い温泉場の風情を残した町ですね。源泉の湯量も豊富なようで、町の此処彼処で湯気が上がっています。


天然の岩風呂「つぼ湯」は熊野参詣道の一部として世界遺産に登録されたとのこと。小栗判官蘇生の伝説もある由緒ある温泉です。近くにある共同浴場の受付で入浴券を買って、家族単位で順番待ちして入ります。

湯壷の底に敷いてある玉石の下から湯が沸いているのですが、熱くて水でうめながら入ります。これぞ源泉掛け流しだなあ。共同浴場の薬湯は源泉を全く薄めてないということですが、体の芯から暖まりましたねえ。地元和歌山県の人も湯の質は湯の峰が一番だと言うそうですが、確かにそんな感じです。

泊まったのはこちらの「くらや」、何とも風情のある温泉宿でした。連休明けなので、この日の宿泊客は私達ともう一組、若いノルウェー人のカップルだけでした。やはり熊野古道を目当てにやって来たのかな。言葉も通じないこういう所までやって来るのだから凄いですねえ。

食事の時には私達だけだったので、女将さんに聞くと、ノルウェーの二人は素泊まりで食事はなしとのこと。費用を節約したいからか、外国人には多いのだそうです。この温泉街にはコンビニもないのですが、あの二人は何を食べたのかな?気になりますね。次の朝も食事なしですが、女将さんがおにぎりを渡したそうです。
さて、この宿の晩飯は地元の食材を使った手作り感溢れる料理です。私は鹿肉の刺身で酒が進みました。家内はゴマ豆腐が良かったとのこと。

鴨肉の焼き物です。豪華ではないけれどほっとする、しみじみと美味しい食事でした。

この宿は快適で本当に良かった。機会があれば、是非また泊まりたいですね。
湯の峰温泉くらや 和歌山県田辺市本宮町湯の峰温泉99