S級のラーメン

私がラーメンを一番食べていた時期は今から10〜15年くらい前ですが、その頃から比べると今のラーメン店は押し並べてレベルが上がっているのは事実です。その中でも特に凄いなあと思う店を、私は勝手にS級と呼んでいるのですが、今回二日続けてS級のラーメンを食べることが出来ました。
初日は下関で友人に会う家内と別行動となって、私には4時間の自由時間が与えられました。となれば、やはり目指すのはここ、関門橋を渡って福岡県行橋市までは1時間も掛かりませんからね。この店に来るのは二度目になります。広島に金田家の暖簾分けの店が出来た時には、本当に嬉しかったですね。しかし、暫らくしてその店は独自路線に変わってしまったので、がっかりした人も多かったと思います。久しぶりに本家の味を確認したい、、そんな思いです。金田家の本店は行橋市役所の直ぐ前にあります。これだけの店ですから、東京や博多にあったら大行列だと思うのですが、そこはやはりローカル都市、回転が早いせいもあって、丁度お昼時でしたが入店待ちの客が断続的に3-4人出来ては直ぐに解消されるという按配でした。

私は待たずに入店できたのですが、店内のレイアウト、内装なども以前と変わっていませんね。メニューも同じかな、私は基本の"黒豚ラーメン"(650円)を麺固めで注文しました。出てきたラーメンを見た瞬間、変わらない美しさに思わず笑みがこぼれます。スープをザルで漉す時に泡が立って表面を覆う独特のルックスですね。

変わってないなあ〜。スープも麺も以前と同じか、更にブラッシュアップされている感じです。旨味たっぷりのスープは、誤解を恐れずに言うと、上質の生クリームを飲んでいるような感じ。トンコツの臭みが全くないのが不思議です。もしかして、このスープはトンコツだけでなく鶏骨も一緒に煮込んでいるのかな?この滑らかさは鶏白湯のイメージと重なる部分もあるので、そんな想像をしてしまいます。普段はラーメンのスープを飲み干すことはない私ですが、このスープは完飲しました。ザクザクの細麺もこのスープによく合っていますね。ほとんどの客が替え玉をしていますが、私の隣の高校生は3回替え玉をしてました(笑)。

いや〜やっぱり旨かった。私がこれまで食べたことがあるトンコツラーメンの中では、やはりこの店がNo.1です。これだけの店がこういう田舎都市(失礼)にあることも奇跡ですが、そこを動かないご主人の意思力も凄いなあ。兵庫県西宮にも暖簾分けの店があるそうですが、本店はこれからも変わらずにいて欲しいですね。
金田家 福岡県行橋市大橋1-4-3


さて次の日はこちら、防府の「今里」に立ち寄りました。こちらに来るのも二度目ですね。

今回も前回と同じ"元味"(600円)を注文、それに煮玉子(150円)をプラスしました。こちらのラーメンは背脂が浮いているので、一見すると尾道ラーメンっぽいですが、レベルが違うというか、それ以上に洗練されている感じです。鶏ガラ+魚介の綺麗な醤油スープのラーメン。私は基本的にはトンコツよりも鶏ガラスープのほうが好きなので、この店のスープはもろにドストライクなんです。

具は大ぶりのチャーシュー1枚、メンマ、白髪ネギ、ミツバ、麺は自家製で中細のちじれ麺です。スープ、麺、具、どれをとっても完成度が高いのですが、さらに全体のバランスという意味の完成度も抜群。ただ、私には塩分濃度がちょっとだけ高いのですが、これはスープにキレを出すためには必要な濃度だと感じます。

いや〜やっぱり旨かった〜(再度)。この「今里」と倉敷の「莢」が、いま私の中では醤油ラーメンの二強ですね。この頃は広島でもトンコツラーメンが主流になりつつありますが、広島市内にこういう美味しい醤油ラーメンがあればなあ〜と、しみじみ思います。
今里 山口県防府市字新田604-6