E級日記

もんがぁ のE級的生活の記録です

そごう広島 魯山人展

そごう広島店で開催されている「北大路魯山人展」に出掛けてきました。
北大路魯山といえば「書家であり陶芸家であり、そして稀代の美食家」、、うん??どこかで聞いたことがあるなあと思いますよね。そうなんです、コミック「美味しんぼ」に登場する海原雄山はこの人をモデルにしたと言われています。ちなみに、唐山陶人は陶芸家の加藤唐九郎をモデルにしているらしいです。魯山人は陶芸、漆芸、篆刻、書画などとても多芸な人で、陶芸にしても、染付、色絵、青磁、白磁、信楽、伊賀、粉引、刷毛眼、唐津、萩、志野、織部、黄瀬戸、瀬戸黒、金襴手、備前、金銀彩、、なんでもありというか、ある意味では無節操です。また、自分は陶器の成型は得意ではなくて、職人にやらせていたらしいです。今でいえば総合美術監督というか、そういう点に優れた人だったのでしょうね。これだけたくさんの魯山人の作品を一度に見たのは初めてなので、中々嬉しかったです。

今回の展示は鎌倉・岡山にある吉兆庵美術館の所蔵品とのこと。魯山人は北鎌倉に製陶場を置いていたので、その縁なのですかね。展示会場の横で「宗家源吉兆庵」のお菓子が販売されていました。魯山人好みの菓子ということですが、そば小袖巻き、小豆鹿の子、百合根きんとんなど。そば小袖巻きはそば粉を使った皮で小豆餡と黒豆を巻いてあります。ほんのりとしたほどの良い甘みで、なるほど、酒飲みの男も好みそうな菓子ですね。