E級日記

もんがぁ のE級的生活の記録です

北九州ぶらり旅-その2

北九州二日目。今日は朝から家内とは別行動で、私は大分県の宇佐・中津方面へ出掛けました。小倉を8:30に出発して宇佐神宮を目指します。途中で豊前市の道の駅に立ち寄ったのですが、この辺りは思っていたより平野が広くて農作物も豊かなようです。イチジク、ナシ、ブドウなどの果物を買ったのですが、全て外れがなくて美味しかったですね。
宇佐神宮は全国に4万社余りもあるという八幡宮の総本社になります。八幡様というと、源義家が石清水八幡宮で元服して八幡太郎と称したことから武家の氏神になって、鎌倉の鶴岡八幡宮などもっと有名な八幡宮がありますが、ここが総本山ということです。奈良時代には歴史上有名な道鏡の神託事件というのがありましたし、日本史ファンとしては一度は訪ねておきたい処です。私は初めてなのですが、さすがに広い神域で何となく神さびた雰囲気がありますね。

宇佐神宮の本殿は3つの御殿が並んでいて、左が応神天皇、真ん中が比売大神、右に神功皇后が祀られています。八幡神の主神は応神天皇(誉田別尊)の御神霊ということになっていますが、なぜ本殿の真ん中が応神天皇ではなくて比売大神なのか?このあたり、邪馬台国論争では宇佐も邪馬台国所在地の候補になっていて、逆説の日本史の著者、井沢元彦氏などはこの比売大神が卑弥呼であると言っているようです。私自身は全くの的外れだと思うのですけどね(笑)。


宇佐神宮の後は、車を返して中津へ向かいました。ここも以前から来て見たかった土地です。まずは中津城を見に行きます。この城は中津川の河口のデルタに築かれた水城で、豊臣時代に黒田如水が最初に築城しました。その後、細川−小笠原−奥平と城主が替わって明治維新を迎えています。日本3水城の一つということですが(他は高松城、今治城)、他の2城は既に訪れたことがあるので、ここが最後の仕上げです。模擬天守閣に登って見渡すと、北方に周防灘、南方は耶馬溪を擁く山並み。ここは穏やかな自然に恵まれた豊かな土地だなあと思います。

中津出身の有名人といえば、解体新書の前野良沢、福澤諭吉、大相撲の二葉山といったところ。特に福澤諭吉が少年時代に住んでいた旧居は観光地になっています。旧居の横には記念館・レストランもあって観光バスも来てました。私自身は福澤諭吉に特段の興味はなかったのですが、記念館には「学問のすすめ」の初版本などもあって結構面白かったです。


■中津からあげ
今回の旅行のもう一つの目的は、やはりB級グルメです。中津と言えば「鶏のからあげ」、ご当地グルメとして最近は認知度が高まってきましたね。なぜ中津で"鶏から"が名物になったのか?というと、これは他のご当地グルメも同じですが、実ははっきりしていません。中津は以前から養鶏業が盛んだったからというのも理由のひとつだと思いますが、こういうローカルグルメには何かきっかけとなるような店があったはず、、というのが私の考えです。
中津が他所と違うのは、から揚げ専門店があることですね。こちらの「外園唐揚精肉店」もそのひとつ、わりと最近に店を新しくされたみたいです。から揚げ専門店は基本的には持ち帰りで、揚げたものと揚げる前のもの(タレに漬け込んだ鶏肉)があります。肉の種類ごとに100g単位で注文するのが普通のようです。近所のおばちゃんなどは家族分まとめてキロ単位で買っていたりしますね。

中津のから揚げ店は注文してから揚げるスタイルがほとんどで、作り置きはありません。そのため注文してから15分程は掛かりますが、こういう待ち時間は苦になりませんね。骨なし、骨付き、手羽先、砂ズリなどの種類があって選ぶのですが、私は骨なしと骨付きを100gずつ注文しました。

揚げたての熱々をもらって、さっそく齧り付きました。旨〜い!!味付けは醤油ベースで、ショウガ、ニンニクなどを合わせたタレなのかな。はふはふと口が焼けそうに熱いですが、この旨さは衝撃的です。いや〜これは揚げたてでないと味わえないなあ〜。200gをあっという間に食べてしまいました。

外園唐揚精肉店 大分県中津市字小祝652


もう一軒ということで次は「からあげ大吉」、こちらはかなりの人気店のようです。気さくで愛想のよいご主人が色々と話をしてくれて、「今日は一日大忙しで、いまやっと落ち着いたところなんだ」と仰っていました。

この店では、骨なし、手羽先、軟骨のから揚げを注文しました。う〜ん、ここも旨い!から揚げを連食するのはキツイかなあと思ったのですが、気がつけばまたまた完食。特に軟骨がコリコリしてめちゃ旨です。ビールが飲めないのが辛いなあ(笑)。

からあげ大吉 大分県中津市沖代町2-3-5

いや〜中津のから揚げは旨いですね。街中でこういうから揚げがいつでも買えるとしたら羨ましいです。イートインできる店もあるのかな?いずれにしても旅行者の立場では、車で行くとビールが飲めないのがネックですね(笑)。


■日田焼きそば
から揚げだけでは偏っているので、もう一軒寄りました。こちらは日田焼きそばの「想夫恋 中津中央店」です。
実は9月に九州旅行を計画していたときは日田にも行く予定にしていて、日田焼きそばを食べるつもりでした。今回は日程の関係で日田には行けず。しかし、調べてみると中津にも「想夫恋」の店舗があることが分かったので、行ってみることにしました。店に着くと、、何かファミレスのような雰囲気ですね。

私は"焼きそば(並)"(840円)を注文しました。出てきた焼きそばですが、具は豚肉、モヤシ、ネギと至ってシンプル。麺に特徴がありますね。太めの麺は所々に焦げめがあって、バリバリというよりポキポキといった食感です。それと油分が結構多いです、麺は油でキトキトといった感じ。ソースは甘みが少なくて酸味が多い感じかな。面白いけれどこれが美味しいかと言われると、ちょっと?です。なんにしても840円という価格は高く感じますね。B級グルメに関してはハードルが低い私ですが、これは今一だと思いました。値段が500円くらいなら納得かもしれませんが。

この店は日田で生まれて創業50年とのことですが、現在のようにFC多店舗展開になってしまうと、希少価値がなくなった感じだし、B級マニアの立場で言うと少し残念な気持ちもありますけどね。
想夫恋 中津中央店 大分県中津市中央町2-1-41 想夫恋HP http://www.sofuren.com/