E級日記

もんがぁ のE級的生活の記録です

小倉浪漫紀行

いよいよゴールデンウィークが始まりましたね。今年はカレンダーが具合良くて、取りあえず私は10連休します。嬉しいなあ〜しばらく普段の生活を忘れて、しっかり遊びたいと思います。美味しいものも色々食べたいですね。
初日の今日は、多陀志さんとご一緒して小倉に行ってきました。小倉は北九州市の中心地区ですが、古くは城下町として栄えた街でもあり、新しいものと古いものが同居した独特の風情がありますね。繁華街の京町、魚町辺りをぶらぶら歩いてみました。連休初日ということもあるのか、結構人出があります。やはり広島よりも賑わいがあるなあと感じますね。

小倉のB級グルメといえば、まずは"焼きうどん"です。終戦直後の闇市で考案されたということで、小倉は焼きうどん発祥の地を名乗っていますね。その中でもここが発祥の店と言われる「だるま堂」は、商店街の横路で10軒ほどの飲食店が連なっている鳥町(からすまち)食道街の中にあります。私はこちらを訪ねるのは二度目になりますが、前回と変わらないお婆ちゃん主人の姿がありました。
こちらの焼きうどん(460円)は、創業時のかたちをほとんど変えずに続けておられるようです。うどんは乾麺使用のはずですが、茹でたうどんが麺箱に並べてありましたから、現在は茹でた状態の麺を仕入れているのかもしれません。具は豚肉(といってもほとんどラード)とキャベツだけ、魚粉とウスターソースで味付けしています。「ウスターソースは一番安いやつ、魚粉も青魚(サバ節)で十分、それがいつまでも味を変えない秘訣」だそうです(笑)。うどんは細くてぼそぼそとした食感、必ずしも美味しいとは言えませんが、これが変わらない味なのでしょうね。

現在小倉市内では焼きうどんが食べられる店はたくさんあって、具や味付けも色々と進化しているようです。その中にあって「だるま堂」は昔ながらの味を伝える稀有な店で、小倉市民にとっても懐かしい存在なのかもしれません。
だるま堂 北九州市小倉北区魚町1-4-17


こちらは北九州の台所とも言われる「旦過市場」です。
繁華街からほど遠くない場所にあって、200軒ほどの店があるそうです。鮮魚・青果・精肉・惣菜などを扱う店が並んでいますが、歩いているとホルモンを売っている店が目につきますね。鯨肉の専門店もあるなあ〜、鶏肉を"かしわ"と言うのは広島でも年寄りはそうですね。惣菜店では名物のぬかみそ炊きが売られています。いや〜面白い面白い、こういう猥雑な市場の雰囲気、私は大好きですね。



小倉で食べたもう一食はこちら、"どきどきうどん"です。旦過市場内にある「幸」というお店で食べました。"どきどきうどん"というのは、やはり戦後間もない頃に生まれた小倉独特の肉うどんだそうです。私達が普通に考える肉うどんと違って、サイコロ大に切った牛ほほ肉がゴロゴロと入っているのだとのこと、これは興味があります。
出てきたうどんは汁が黒くて、その上にショウガの摺りおろしがたっぷりとのっています。汁を啜ると思ったほど塩っぱくはないのですが、甘みがほとんどありません。ダシは牛肉だけでとっているのかな?普段馴染んでいる鰹・昆布ダシのうどん汁とは随分と違いますね。デフォルトで小ライスが付いてきたのですが、確かにこの汁をご飯のおかずにして食べるとちょうど良いと思います。牛のほほ肉がごろごろ入って650円というのは、結構お得感がありますね。ショウガと醤油の勝った汁は大人好みの味ですかね、中々美味しかったです。

旦過市場 北九州市小倉北区魚町 http://www.tangaichiba.jp/

家に帰ってから、旦過市場で買ったサバとイワシのぬかみそ炊き、鶏皮のポン酢和え等でお酒を飲みました。ぬかみそ炊きは魚の骨まで食べられて意外な美味でした。糠みその味なのかどうかはよく分かりませんが、マイルドな味噌醤油味といった趣でしたね。
今日は日帰りで駆け足の小倉行でしたが、昭和浪漫が残る小倉のグルメを満喫できて良かったです。多陀志さん、今回もお付き合い頂きありがとうございました。