E級日記

もんがぁ のE級的生活の記録です

有木屋復活!!

あの有木屋が復活したと聞きました、、場所は尾道、開店は一週間ほど前とのこと。広島市南区出汐にあった店が閉店したのが2008年7月で、この時に「尾道に移転を予定しています」という貼り紙があったのですが、約半年経ってそれが実現したわけですね。本日は私と家内、多陀志さんの3人で尾道へ行ってきました。
小雨交じりの天候で、シーズンも外れているので観光客の姿は疎らですが、それでも朱華園、つたふじの前にはいつも見慣れた行列ができていました。朱華園の行列に並んでいる人達には、「あっちにもっと凄いラーメンがあるよ」と教えてあげたい気持ちでした(笑)。


復活した有木屋は、海岸通沿いのベーカリー「パンのなる木」の脇の路地を入った処です。この路地は「うず潮小路」という名前が付いていて、入口に林芙美子に関係する石碑があります。有木屋の店舗は木造3階建ての民家の1階部分を改築されたようです。店内に入ると間口のわりに奥が深くカウンター席のみ6席。ご主人は私や多陀志さんの顔を覚えていて下さったようで、少し驚いておられました。尾道は奥さんの実家があるとのことで、その縁で尾道への移転を決めたのだそうです。


メニューの基本は"海味そば"、"あっさり"と"こってり"の2種類あるのは以前と同じです。お馴染みの"お茶漬けセット"もありますね。新しく"うず潮そば"というメニューが増えていますが、これは"あっさり"をベースに具のチャーシューが鶏団子に代わります。

"海味そば(あっさり)"。以前と変わらぬ奇麗なビジュアルですね。チャーシューは茹で豚風の薄味のものに変わりました。麺は以前より加水率が高くぷりぷりとして縮れの強い麺です。肝心のスープですが、、やはり美味しいです。しかし、微妙に風味が違うようなのでご主人に尋ねると、「広島では鯛のアラだけでダシをとっていたのですが、尾道では鯛のアラをたくさん手に入れるのが難くて、他の魚も使っています」とのこと。今日はブリのアラが主体だそうです。季節ごとに手に入りやすい旬の魚のアラを使うのも、むしろ面白いのではないですかね。「本日のスープの素材は○○と○○」とか店内に貼り出すと、お客さんも喜ぶと思います。

こちらは"うず潮そば"。名前の由来は所在地のうず潮小路から取ったのでしょうか。具の鶏団子がじんわりと美味しいですね。このスープには豚チャーシューより鶏のほうが合うかもしれません。

こちらも新しいメニューの"チャーシュー丼"です。最後にラーメンのスープをかけて茶漬けと同じようにして食べました。多陀志さんの"お茶漬けセット"のワサビをちょっと貰って入れると更に美味しいです。ワサビが合うラーメンスープというのは、この店の"海味そば"くらいでしょう。

いや〜久々に食べた"海味そば"、、相変わらず美味しかったです。しかし有木屋が尾道に移転というのは、これは凄いことかもしれません。最近の尾道はラーメン目当ての観光客も多いですし、魚のアラでスープをとる"海味そば"は新しい尾道ラーメンとして注目されるのではないですかね。是非ともそうなって欲しいものです。
有木屋 広島県尾道市土堂1-11-22 11:30〜スープ切れまで/火休