E級日記

もんがぁ のE級的生活の記録です

道後山 ハイキング

家内と二人で、広島県北の道後山にハイキングに行きました。登山口の月見ヶ丘駐車場から岩樋山を経由して道後山の山頂までは1時間半ほど。なだらかな山容で、標高差は200mほどの軽いコースです。天気も良くて快適な山歩きでした。

歩き始めは緑の森林浴ですが、上に登ると紅葉が始まっていましたね。

道後山の山頂に到着、私達の他にも多くの登山者が来ていました。山頂からは360度の眺望が楽しめます。ただし、この日は広島県側はよく見渡せましたが、鳥取県側は折あしく雲が出ていて、残念ながら大山などは見えませんでした。

山頂はなだらかで広いので、たくさんの人が座って休憩しています。私達もシートを敷いて座って弁当を食べました。山の上で食べる弁当は本当に美味いですね。

山頂からの下りは大池を通るコースを辿りました。この辺りの紅葉は美しいですね。かって道後山の山麓では砂鉄の採取とタタラ製鉄が行われていたので、この大池はタタラ製鉄のための水源として造られた人工的な池なのだそうです。ふ~む、知らなかった。

道後山は歩きやすいコースなので、家族連れもたくさん来られてました。往復3時間余りの山歩きは、とても気持ち良かったです。


道後山からの帰り道に近くの備後落合駅へ立ち寄りました。懐かしいなあ~。ここはJR芸備線と木次線の分岐点になります。今でこそ広島から山陰方面へ行く時は高速道路バスが主な交通手段になってますが、昔は道路が整備されてなかったので鉄道を使っていました。木次線はスイッチバック区間があるので、備後落合で後ろに機関車を接続する必要もあり、ここは乗り継ぎポイントとして重要な駅でしたね。

私は高校時代に宍道湖まで鉄道に乗って冒険旅行したことがあるのですが、その時、この駅で乗り継いだことをよく覚えています。その頃はホームに立食いうどんの店があって、うどんの上にコンニャクや厚揚げがドーンと乗って、すごいボリュームでした。美味かったですね~、それが「おでんうどん」と呼ばれるようになったのは後年のことです。

いまでは一日に数本の列車しか通らない閑散とした駅、かっての賑やかさが嘘のようですね。駅舎におられた年配の方に、この駅の「うどん」のことを聴いてみると、なんと復刻して近くのドライブインで食べられるとのことではないですか。

早速やって来ました、ここは「ドライブインおちあい」。普段ならスルーしそうな店構えです。店内に入ると年配のおばちゃんが一人、とっても人の好い優しい対応で嬉しいです。

品書きを見ると結構色々なものがあるのですが、注文はもちろん"おでんうどん"です。
出てきたうどんには、煮玉子、スジ肉、ガンモがのっています。う~ん、美味そうだ。ただ、私の記憶にあるのはコンニャク、厚揚げがど~んとのっていたのですよね。しかし、おでんの具は色々あるので、当時から上にのせるものは色々だったのでしょう。このうどんも最高に美味かったです。

ドライブインおちあい 広島県庄原市西城町熊野500-10

今回は思いもかけず思い出のうどんも食べられたし、本当に楽しい一日でした。山歩きは良いですね~。これからも、無理のない範囲で続けていきたいと思います。

安浦 うな重一番

今日の昼飯はちょっと遠出して安浦まで出掛けました。野呂山の山懐、農家が点在する細い道を辿って行くと大きなビニールハウスが見えてきて、そこが目指す「小谷養鰻場」です。いまはちょうどコスモスの花が咲いていて綺麗でした。

このビニールハウスは養鰻池で、その傍にあるプレハブ建ての店舗が小谷養鰻場の直営店「うな重一番」です。この店は完全予約制で、知る人ぞ知る人気店なのです。予約する時には注文の内容を聞かれます。毎日予約の分の鰻しか用意されないため、店で追加の鰻の注文は出来ないので注意が必要ですよ。

そういえば今年の夏は鰻を一度も食べなかったなあ。最近は鰻を食べるんだったらここへと思うのですが、夏場は特に客が多くて、中々予約が取れないのです。

まず最初にサービスとして肝焼きが供されます。続いて"白焼き"が出てきました。白焼きの値段は重さで計るのですが、このサイズで3,600円でした。

"白焼き"は藻塩をつけて頂きます。鰻の良い香りがしますね。身はさっくり、皮はぱりっと、皮と身の間のゼラチン質がねっとりして堪りません。これは酒が欲しくなるなあ~。この店は基本的に酒は置いてないのですけどね。

鰻の本当の味と香りを知りたいという人には、是非この店の"白焼き"を食べて欲しいです。

白焼きを堪能した後は、"うな重"が登場。味噌汁、小鉢、香の物が付いて2,000円です。値段はだんだん上がっているし、今日の鰻はちょっと小ぶりだけど、この御時世ですから仕方ないところ。それでも広島市内と比べると十分安いです。

この店は、鰻は蒸さずにじっくりと二度焼きする関西スタイル、卓上の粉山椒をかけて頂きます。鰻の身に適度な歯応えが残っていて、身がほっこり皮がぱりっとして美味いですね。

今後いつまで国産の鰻が食べられるか分かりませんが、広島県下にこういう養鰻場があるというのは嬉しいです。これからもいまの営業スタイルを守り続けて頂きたいものです。

うな重一番 広島県呉市安浦町大字内平96
www.yasuura-yumekobo.com